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【蹴球日本を考える】ひとりで勝負できない選手たちと無策な監督――日韓戦で露わになった日本代表の姿

カテゴリ:日本代表

熊崎敬

2017年12月17日

韓国が素晴らしかったのは、ひとつには監督が無策に近かったからだ。

韓国のパフォーマンスを絶賛したハリル監督だが、その采配は消極的なものだった。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 そこでひらめいたアイデアがある。
 代表候補一人ひとりに夜道を歩いてもらうのだ。
 
 信じてもらえないかもしれないが、世界中には夜、絶対にひとりで歩いてはいけない路地がたくさんある。
 例えばブラジルなら、ワールドカップ開催都市となったサルバドール。この街の中心には世界遺産にも指定される美しい広場があるが、ここから安宿街までの200メートルが死ぬほど恐ろしい。こう断言できるのは、私が実際に襲われているからだ。
 
 サルバドールで襲われてから、私は悟った。
 サッカーは夜道だ。強盗やスリが目を光らせる夜道をかいくぐって、無事宿に帰るのがゴールなのだと。
 こういうことを選手一人ひとりにやってもらったら、一発でサッカーの本質がわかってもらえるんじゃないかなあ。
 
 そして、こうも思う。
 日本にはサルバドールのような恐ろしい路地はない。だから、日本の選手たちは敵がちょっと強くなっただけで怖気づき、仲間を待ってしまうのだろう。
 
 選手批判に終始したが、もちろん監督にも不満はある。
 
 ハリルホジッチ監督は会見で、韓国を絶賛した。たしかに韓国は強かったのだが、手放しで敵を褒められても困る。
 サッカーは敵と駆け引きをする競技。韓国が素晴らしかったのは、ひとつには監督が無策に近かったからだ。
 
 ひとりで勝負できない選手たちと、手をこまねいている監督。これでは勝てるはずがない。ハリルホジッチ監督はロシアでも、敵を絶賛するつもりなのだろうか。

取材・文●熊崎 敬(スポーツライター)

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