北朝鮮サッカーの“衝撃の練習環境”!「平日は代表、週末はクラブ…」

カテゴリ:日本代表

白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト)

2017年12月11日

ハリルが言うようなベストメンバーでもなかった。

昨年5月から北朝鮮代表を率いるアンデルセン監督。元ノルウェー代表で、ブンデスリーガなどで活躍した元FWだ。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 今大会の参加メンバーで言えば、唯一の欧州組であるチョン・イルグァン(ルツェルン=スイス)、そして在日Jリーガーである金聖基(町田ゼルビア)、安柄俊(ロアッソ熊本)、李栄直(カマタマーレ讃岐)以外の国内組19人は、公式発表によると計8クラブから招集されている。しかし彼らは、平日はいつも一緒に1日2回のトレーニングを積んでいるのだ。組織力が高いわけである。
 
 ちなみに、同じく会見でヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「ウチは多くの主力が不在だったが、相手はベストメンバー」と言っていたが、これは真実ではない。ハン・グァンソン(ペルージャ=イタリア2部)、パク・クァンリョン(ザンクト・ペルテン=オーストリア)という欧州組の主力FW2人を招集できていないのだ。
 
 とりわけカリアリが保有権を持つハン・グァンソンは、昨シーズンに北朝鮮人選手としては初めて5大リーグで出場&得点を記録し、今シーズンはセリエBでここまで7ゴール・3アシストと大活躍。いまや欧州移籍市場でも注目を浴びている19歳の注目株だ。E-1選手権に出場していれば、日本代表にとっても最大の脅威となっていただろう。
 
 クラブのような環境で激しいトレーニングを積む国内組、そしてヨーロッパやJリーグで揉まれている海外組――。この二本軸で強化を続ける北朝鮮代表は、E-1選手権でもっとも力が劣ると見られていたが、日本戦でその評価を早くも覆している。12月12日の韓国戦、16日の中国戦も注目したい。
 
取材・文:白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト)
 
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