柏木、長澤のポジションを奪って日本代表になる!――山田直輝、浦和復帰の真相

カテゴリ:Jリーグ

佐藤亮太

2017年12月07日

「引退した時に“なぜ、あの時、浦和でもう一度、チャレンジしなかったのか”と絶対に後悔すると感じた」  

4シーズンぶりの浦和復帰が決まった。「もう一度チャレンジしたかった」と山田は語った。写真:徳原隆元

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 また、これまで楽しくサッカーをできることを最優先にしていた山田にとって、徐々に頭をもたげてきたのが来年、開催されるロシア・ワールドカップに日本代表として出場すること。
 
 日本代表に入るにはどうすればいいか、山田は2か月、考えたという。
「湘南で試合に出続けても代表に選ばれる可能性は十分にある。それは3年間過ごしたから、分かっている。それと浦和でスタメンを勝ち取る難しさや、どちらが代表に近いかと考えた時、結局、答えにたどり着かなかった」
 
 日本代表への想い。湘南への愛情。浦和への愛情。
 
 思いが交錯するなか、決め手になったのが、「絶対に後悔したくなかった」という浦和での再挑戦だった。
 
「もし湘南でずっと試合に出て、J1優勝に導いても、引退した時に“なぜ、あの時、浦和でもう一度、チャレンジしなかったのか”と絶対に後悔すると感じた。そう思った時、50:50だった気持ちが変わった。それが決め手。浦和でチャレンジする気持ちしかない」
 
 またこれまで、浦和に戻ることのリスクばかり考えていた山田を再挑戦へと動かしたのは、紛れもなく湘南での3年間があったからだ。
 
「湘南で培った、湘南で育った身体でもう一度、浦和でチャレンジしたい。前の僕じゃないことを浦和のサポーターに見せたい。また湘南のサポーターには、湘南で培ったものが浦和でも通用することを証明したい」
 
 その山田を3年間、指導したのが湘南・曺貴裁監督。頑固な性格からか、指示通りのプレーをしなかった山田を厳しく、根気強く指導した。その結果、独りよがりなプレーは影を潜め、フォアザチームの精神がプレーにも反映されるようになった。
 
 山田が期限付き移籍する前年の14年秋。「直輝なら湘南で生きる」と確信していた曺監督。時間はかかったが、その見立ては正しかったのだ。
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