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【セルジオ越後】厳しい抽選結果は誰のせい? 選手が頑張るだけじゃW杯上位進出は見えてこない!!

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年12月02日

ランキングを上げる努力をしなければ4年後も同じ結果になる。

苦労して予選を突破した日本代表だが、抽選会で毎回厳しい結果が待っているようでは上位進出の見通しは立たない。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 厳しい抽選結果になったとはいえ、サッカーは何が起きるか分からないスポーツだ。あと7か月あるわけだから、またファルカオが怪我をするかもしれないし、バイエルンがチャンピオンズリーグを最後まで勝ち残って、レバンドフスキが疲労困憊でワールドカップを迎えるかもしれない。あるいは、守って守ってカウンターという戦い方がうまくハマることだってあり得るだろう。

 僕はいつだって日本の勝利を願っているし、“サプライズ”がないとは言わない。ただ、こうした厳しい結果を招いているのもまた、日本自身だと思う。

 というのも、抽選結果を大きく左右するポット分けは、FIFAランキングによって決められるんだ。アジアでばかり試合をやっても、国内の親善試合でぬるい相手とばかり試合をやっても、ランキングはいつまでたっても上がらないし、また強化にもつながらない。
 
 前回のブラジル・ワールドカップで惨敗してから、日本は欧州や南米の、いわゆる強豪と言われる国と何試合戦っただろう。ランキング10位以内のトップクラスとの対戦は、先日の欧州遠征での2試合(ブラジル、ベルギー戦)と、アギーレ体制時代のブラジル戦の3試合のみ。さらに、30位以内に入っている国との対戦まで広げてみても、アギーレ体制の初陣だったウルグアイ戦まで遡らなければいけない。
 
 つまり、日本はこの4年間、勝てばランキングが上がるようなマッチメイクをほとんどしてこなかったんだ。国内で興行のための試合をやっても、欧州や南米の強豪から相手にされないのは、もう何年も前から分かっていることだよね。昨年来日した欧州中堅国のブルガリアやボスニア・ヘルツェゴビナでさえ、ベストメンバーは連れてこなかった。そういうチームに勝ってポイントを上げるのもいいかもしれないけど、じゃあ強化にはつながるのか?
 
 協会はこういうドメスティックな発想を捨てない限り、また4年後の抽選会でも同じ結果が待っていると思うよ。せめて第2ポットに入れるくらいじゃなければ、グループ内で優位に立って大会の上位を見通せるようにはならない。そういう努力を怠ってきたツケが、今回の抽選結果にも反映されているということだよ。
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