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W杯で成功を収めるには?ハリルが歩む“サプライズの法則”とメキシコ、チリ、川崎が示すヒント

カテゴリ:日本代表

加部 究

2017年12月02日

国際的にサプライズになっても、異彩を放ちインパクトを残せたかは別の問題だ。

いまだ未冠だが川崎は独自のスタイルでJリーグ屈指の強豪クラブにのし上がった。日本が中堅国以上の仲間入りを果たすには、継続する力も必要になるだろう。(C) SOCCER DIGEST

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 そして番狂わせを演じるなら、やはり堅守速攻が生命線だ。その点でハリルホジッチ監督は常道を歩んでいる。前回アルジェリアでも、全4試合でポゼッションは対戦相手を下回った。しかししっかりと結果を手にして賞賛を得た。全員が勤勉に闘うのも、過去のアイルランドや昨年EUROのアイスランド旋風などに通じるものがある。実際日本も、攻撃面で創造性を備えたジーコ(2006年ドイツ大会)やザッケローニ(2014年ブラジル大会)体制では失点を重ねて敗退したが、守備に軸足を置き換えた2010年南アフリカ大会ではベスト16に残った。
 
 もちろん番狂わせも繰り返せば、自信として蓄積され歴史も変わっていく可能性はある。ただし大きな流れの中で、中堅国以上に脱皮し成功へ近づくには、独自の道を見出し継続していく力も必要になる。メキシコは依然として2度の自国開催で残したベスト8を超えられていないが、独特のスタイルを貫き強豪の一角に定着しつつある。今回は失敗したが、アメリカやチリの試みも自国の特質を活かした戦い方の継続という意味では、貴重なヒントになったはずだ。
 
 もしロシア大会で日本がグループリーグを突破すれば、国際的にはサプライズになり、指揮官の仕事ぶりは高い評価を受ける。だがそれで異彩を放ち、インパクトを残したかは、また別の問題になる。先日川崎の鬼木達監督が語っていた。
 
「このやり方を信じているので、これで負けたら仕方がない」
 大局に立てば、そういう選択肢もある。
 
文●加部究(スポーツライター)
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