サッカーは戦力だけで勝敗が決まるスポーツではない
ポーランド、セネガル、コロンビアの各メディアの反応を見ると、日本は眼中にない印象だが、舐めてもらって大いに結構。そのほうがパワーバランスを崩した時(例えば日本がコロンビアと引き分ける)に彼らに与える動揺が大きいからだ。
サッカーは戦力だけで勝敗が決まるスポーツではない。メンタル(心理)もかなり重要で、だからこそ格上3か国の動揺を誘えるかがカギになる。初戦でコロンビアに負けても、あと2戦あるじゃないかという考え方はナンセンス。黒星発進からの巻き返しは強国だからこそできる芸当(例えば2010年大会のスペイン)で、日本のようなアウトサイダーがそれを実践するのは難しい。
事実、日本は過去に出場したワールドカップで黒星スタートから決勝トーナメントに辿り着いた実績がない。前回大会も初戦でコートジボワールに敗れ、「まだまだ」という論調がありながらも2戦目でギリシャに引き分け、「まだ勝てば突破のチャンスがある」3戦目でコロンビアに惨敗を喫している。そこで突きつけられたのは、日本が弱いという現実だった。
いわゆる地力がないのだから、まともにやり合っては活路など開けない。2010年大会のような割り切った戦い方(守備重視のカウンター戦術)は不可欠で、その意味で、ハリルホジッチ監督の采配も今後の見どころになる。
いずれにしても、すべては初戦で決まる。ここで「3強1弱」のパワーバランスを崩せるか、日本が躍進できるかはそこにかかっている。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
サッカーは戦力だけで勝敗が決まるスポーツではない。メンタル(心理)もかなり重要で、だからこそ格上3か国の動揺を誘えるかがカギになる。初戦でコロンビアに負けても、あと2戦あるじゃないかという考え方はナンセンス。黒星発進からの巻き返しは強国だからこそできる芸当(例えば2010年大会のスペイン)で、日本のようなアウトサイダーがそれを実践するのは難しい。
事実、日本は過去に出場したワールドカップで黒星スタートから決勝トーナメントに辿り着いた実績がない。前回大会も初戦でコートジボワールに敗れ、「まだまだ」という論調がありながらも2戦目でギリシャに引き分け、「まだ勝てば突破のチャンスがある」3戦目でコロンビアに惨敗を喫している。そこで突きつけられたのは、日本が弱いという現実だった。
いわゆる地力がないのだから、まともにやり合っては活路など開けない。2010年大会のような割り切った戦い方(守備重視のカウンター戦術)は不可欠で、その意味で、ハリルホジッチ監督の采配も今後の見どころになる。
いずれにしても、すべては初戦で決まる。ここで「3強1弱」のパワーバランスを崩せるか、日本が躍進できるかはそこにかかっている。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)