【現地発】「花の都」を「炎の都」に。ネイマールはPSGの何を変えたのか?

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ワールドサッカーダイジェスト編集部

2017年11月22日

ネイマールのおかげで世界中から取材申請が殺到。

カバーニ(右)との一件は世界中で話題を呼んだが、ネイマール(左)はPKを交互に蹴るという解決策を見出した。(C)Getty Images

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 もちろん、スターが燦々と光り輝けば、ときにチームメイトを陰に追いやることもある。PKを巡るエピソードはその一つ。9月17日のリヨン戦でネイマールがPKを蹴りたがったものの、エディンソン・カバーニが断った一件は、下手すればネイマールのイメージを傷付ける可能性もあった。
 
 ところが、全くそうはならなかった。2人の間で決着をつけたのだ。「PKは交代で順番に蹴る」という申し合わせだった。冷静でプロフェッショナルな解決策だ。
 
 以来、PSGは全てを破壊し続けている。リーグ・アンでもチャンピオンズ・リーグでも、まるで大嵐が通過した後のように、PSGが通過した後には甚大な被害が横たわっているのを誰もが呆然と眺めるしかなかった。
 
 その立役者はやはりネイマールだろう。公式戦13試合で11ゴール・9アシストと文句なしの成績だ。数字に現れていない部分の貢献も見逃せない。カバーニと同じく新加入のキリアン・エムバペも結果を残せているのは、敵のマークがネイマールに集中し、彼らがスペースを得ているからに他ならない。PSGの戦術は昨シーズンから大きく変わっていないが、とりわけ攻撃力は炎のような勢いだ。
 
 また世界中のメディアも燃え上がっている。PSGの試合があるたびに、ネイマール見たさにマスコミからの取材申請が殺到しているのだ。あらゆる国からジャーナリストたちが駆けつけ、ブラジルはもちろん、以前はリーグ・アンにまるで興味がなかったスペインからまで詰めかけるようになった。イングランドからも、東欧からも、アジアや米国からも記者たちがやってくる。
 
 そして火の玉のようなネイマールのプレーを前に、いまや誰も移籍金レコードのことなど話題にしなくなった。それよりも、「これほどのアタッカーを手にしたPSGは、本当にビッグイヤーを獲ってしまうのではないか……」としきりに自問しているのである。
 
 チームをワンランク上のレベルに引き上げ、サポーターとメディアを魅了し、「花の都」を瞬く間に「炎の都」に変えたネイマール。つくづく大した男である。
 
文:ダミアン・ドゥゴール(レキップ紙)
翻訳:結城麻里

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