【蹴球日本を考える】怖がらない、急がない徳島のサッカーは称賛に値する!

カテゴリ:連載・コラム

熊崎敬

2017年11月20日

徳島のサッカーには日本サッカー界が参考にするエッセンスがたくさんある。

敗れはしたが、徳島の戦いぶりは称賛に値するものだった。(C)SOCCER DIGEST

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 最終的にプレーオフは逃したが、それでも徳島の培ったプレースタイルと結果は称賛に値する。というのも彼らは、戦力的に限られた中で、充実したゲームをやっているからだ。
 
「持てる者」ではない徳島は、福岡や名古屋、千葉のように、タレントを集めることはできない。もちろん、ウェリントンやシモビッチ、ガブリエル・シャビエル、ラリベイのような大砲もいない。
 
 つまり勝とうと思えば、能力が高いとは言えない日本人選手の中身を変えるしかない。これは気が遠くなることだ。だが、それをリカルド・ロドリゲス監督は就任1年目でやってのけた。見事な手腕だと思う。
 
 私が原稿を書いているいま、徳島の選手やサポーターは失意に暮れているだろう。部外者である私にかける言葉など見つかるはずもないが、少なくとも胸を張ってホームタウンに帰ってほしい。徳島のサッカーは、日本サッカー界が参考にするエッセンスがたくさんある。
 私が保証する。
 
文:熊崎 敬(スポーツライター)
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