成熟度に違いがあった…英サッカー専門誌の熟練記者を唸らせた「新生レッズの進化」

カテゴリ:Jリーグ

マイケル・プラストウ

2017年10月19日

アジアに誇れるレッズを目の当たりにした。ファイナルも楽しみだ

オスカールを挟み込み浦和の選手たち。連動性の高い守備からの小気味良い速攻が、新生レッズの真骨頂だ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 フッキもオスカールも窮屈そうだった。フッキはいくらあちこちを走り回っても、最後までレッズ守備陣の裏を取ることができず、図抜けた才能を持つオスカールでさえ、効率良くボールを配球することができなかったのだ。レッズの完勝と言うほかない。
 
 とはいえ、リスタートはやはり怖かった。フリーキック、コーナーにおけるフッキのロングショットは得点に繋がる可能性を秘めていた。それでもフッキのシュートは青木、槙野、柏木陽介、長澤和輝らがしっかり身体を張って食い止め、コーナーとフリーキックもチームとして、よく研究していたように思う。
 
 もちろんヒヤリとする場面はあったし、キーパー西川周作の何度かのファインセーブに救われた場面はあったが、不思議と安心して見られた。それだけ上海上港はバラバラで、レッズの攻守両面における効率性の良さが際立っていたということだ。
 
 水曜日の夜、久々にアジアに誇れるレッズを目の当たりにした。アル・ヒラルとのファイナルも楽しみだ。

<了>

取材・文:マイケル・プラストウ(『ワールドサッカー』誌)
 
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著者プロフィール
マイケル・プラストウ/1959年、英国のサセックス州出身。80年に初来日し、91年からは英国の老舗サッカー専門誌『ワールドサッカー』の日本担当となり、現在に至る。日本代表やJリーグのみならず、アジアカップやACLも精力的に取材し、アジアを幅広くカバー。常に第一線で活躍してきた名物記者だ。ケンブリッジ大学卒。
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