スリリングな90分再び! 風間八宏vs.曺貴裁はなぜ面白くなるのか?

カテゴリ:Jリーグ

竹中玲央奈

2017年10月18日

ベースのなかでG・シャビエルが躍動する名古屋と、連動した守備と縦への推進力を見せる湘南。

白熱した攻防にスタンドも異様な熱気に包まれた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 2点目にしても“個の力”と言ってしまえばそれまでかもしれないが、アシストをした和泉竜司が「胸を狙った」と語るように、単純にシモビッチの高さに頼ったラフなクロスが呼んだものでなく、受け手と出し手のイメージが一致したがゆえに生まれたゴールだ。
 
 今の名古屋の躍進はG・シャビエルの加入ありきで語られる節があるが、彼を活かせるチームの基盤ができてきたという点にも目を向けたい。
 
「ベースがチームの中にできてきた。その中で彼(G・シャビエル)もほとんど無駄にボールを持たなくてすむし、それから逆に周りの選手も彼のアイデアによって引き出されるところもあります。シャビエルがマークをつけられても、いろんな選手がボールをもらえるようになりましたし、そのベースの中に彼が入ってきて、すごく合ってきたなということだと思います」
 
 攻撃を作るなかで個々のアイデアがつながり、高めてきた技術がそれを結実させられるレベルにまで上がってきている。名古屋の攻撃は着実にレベルアップしていると言えるだろう。
 
 一方の湘南は、その名古屋に対して受けの姿勢をとらず、かといって闇雲にプレスをかけるようなことはせず、全体が連動してパスを前線に入れさせないような位置をとる。そして奪ったあとは持ち前の縦への推進力を見せつけ、サイドから中へ斜めに入る攻撃を展開した。
 
 その中で奪った菊地俊介の同点弾、そして敵陣深くへ“追い込んで”名古屋のビルドアップを遮断して菊地が再び仕留めた逆転弾は、敵陣に人数をかけて圧力をかけるスタイルゆえに生まれたものだ。しかし、その流れのまま追加点を奪えず、後半開始早々に名古屋に2発を打ち込まれたことで勝敗が決してしまった。
 
「選手も気持ちが下に向いてしまったなという感じはある」と曺監督は2失点後のチームを評したが、あまりにも華麗すぎる2つのゴールと、それによって唸り、沸いたスタジアムの雰囲気に飲み込まれた感は確かにあった。

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