大木武vs.風間八宏の同級生対決に1万7000人超。攻撃の哲学がシンクロした試合に両者は…

カテゴリ:Jリーグ

竹中玲央奈

2017年10月03日

「面白かっただろ」風間監督はこう言い残してスタジアムを後にした。

G・シャビエル(左)とシシーニョが競り合う。両チームのハイレベルな助っ人たちもゲームにアクセントをもたらした。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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 最後を仕留める力が勝敗を大きく分けたのは言うまでもない。技術力の高い、とりわけフィニッシュの精度の高い選手を呼べる資金力という部分で、現状の名古屋と岐阜に差はあるにせよ、それを抜きにしても自分たちの志向するサッカーで相手を凌駕できなかったことに、悔しさを噛み締めていた大木監督の姿も印象的であった。
 
 互いに主導権を握り、相手よりも多くゴールを生み出そうとし、決して“引いて守る”ような姿勢は出さない。名古屋がさらに突き放そうと攻撃の圧力を高めれば、岐阜も3点差を付けられても、なお本気で追いつくべく選手交代を含め、次々に攻撃的な手を打っていった。ちなみに、両チームとも3枚の交代枠を使い切り、途中から入った6人の選手のうち5人がFWだ。なんとも、“らしい”というべきか。
 
 そして、8つのゴールは大きな守備の破綻によるものではなく、双方の質の高い攻撃が生み出したということにも触れておきたい。
 
「面白かっただろ?」
 風間監督はこう筆者に言い残してスタジアムを後にしたが、もちろん岐阜のサッカーを含めて、この日の試合内容を指した言葉であることは間違いない。両者が持つ攻撃の哲学が、高次元でシンクロした一戦は、サッカーの持つ魅力を存分に示してくれたと言えるだろう。
 
取材・文:竹中玲央奈(フリーライター)
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