【現地発】C・ロナウドにも臆せず叱咤! モドリッチはマドリーの「影のリーダー」だ

カテゴリ:メガクラブ

エル・パイス紙

2017年10月03日

ベンチ外となった試合でもピッチ脇で仲間を鼓舞。

クロアチア代表ではキャプテンを務めるモドリッチ。マドリーでは腕章を巻かないが、影響力の大きさは変わらない。(C)Getty Images

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 その熱い魂は常にチームを盛り上げる。今シーズンで言えば例えばレバンテ戦(リーガ・エスパニョーラ3節)のようにベンチメンバーから外れた試合でも、ピッチのすぐ隣から熱い指示を送り続けることもある。本来であれば貴賓席で観戦するのが決まりだが、その日のモドリッチはチームメイトのそばでともに戦っていた。
 
 第4審判から警告を受けて退去を命じられた後も、ロッカールームへの通路のスペースに隠れて声援を送り続けた。
 
 日頃は寡黙でクールだが、納得できないことがあれば黙っていられない真っすぐな面を持ち合わせる。昨年のクラブワールドカップでビデオ判定が導入された際に、真っ先に異を唱えたのもモドリッチだった。
 
 ロッカールームでも、そしてフロント幹部に対しても、意見を求められれば率直な意見をぶつける。そうしたモドリッチの言葉だからこそ周囲は集中して耳を傾け、フロレンティーノ・ペレス会長からも一目置かれる存在となったのだ。2015年夏のマテオ・コバチッチの獲得も、「僕の理想の後継者だ」というクロアチア代表の先輩からの進言を受けて実現したものだ。
 
 2013-14シーズンのチャンピオンズ・リーグ決勝では、CKからロスタイムのS・ラモスの劇的な同点弾をアシストするなどクラブ悲願のデシマ(10回目の欧州制覇)達成に大きく貢献。昨シーズンのファイナルでも、3点目をアシストした。タッチランを割って外に出そうなボールを懸命に追いつくや間髪入れずに走り込んできたC・ロナウドに絶妙なマイナスのクロスを送り込むという、モドリッチの長所が凝縮されたプレーだった。
 
 モドリッチは言動でもプレーでも引っ張れる貫禄あるリーダーとして、今やマドリーにとってピッチ内外で絶対不可欠な存在になっているのだ。
 
文:エレオノラ・ジオビオ(エル・パイス紙/レアル・マドリー番記者)
翻訳:下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
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