せめてラームかシャビ・アロンソのうち1人でも残っていれば…。
その最大の理由として考えられるのが、“リーダーの不在”だ。昨シーズンまで主将だったフィリップ・ラーム、司令塔のシャビ・アロンソという2人のベテランが今夏に揃って引退。さらにキャプテンマークを引き継いだマヌエル・ノイアーも怪我を繰り返し、現在も左足の怪我で長期離脱中だ。
仮に重鎮2人のうち1人でも現役を続け、ノイアーも健在であれば、主力5人のワガママをなだめすかし、内紛を避けられた可能性が少なからずあっただろう。
つまり今シーズンのアンチェロッティには、ミラン時代のパオロ・マルディーニ、チェルシー時代のジョン・テリー、マドリー時代のセルヒオ・ラモスのような選手と監督の橋渡しをするような絶対的なリーダーが欠けていたのだ。
誰もが尊敬するベテランの2人が一気に去り、その後釜としてリーダーシップ発揮が期待された守護神も戦線離脱……。そんな逆風の中では、さすがのアンチェロッティもアクの強い主力5人のエゴを制御できなかった。
なお、バイエルンはアシスタントコーチだったウィリ・サニョール(元フランス代表DF)が、10月1日のヘルタ・ベルリン戦で暫定監督を務める予定。その後のAマッチウィーク中に後任を決めたいとし、トーマス・トゥヘル(前ドルトムント監督)やユリアン・ナーゲルスマン(現ホッフェンハイム監督)などが2大候補に挙がっている。
しかし、あのアンチェロッティでさえも制御できなかった「リーダー不在のバイエルン」を、期待の若手戦術家とはいえ世界的メガクラブを率いた経験のない2人が、はたしてコントロールできるのか。不安が否めないと言わざるをえない。
仮に重鎮2人のうち1人でも現役を続け、ノイアーも健在であれば、主力5人のワガママをなだめすかし、内紛を避けられた可能性が少なからずあっただろう。
つまり今シーズンのアンチェロッティには、ミラン時代のパオロ・マルディーニ、チェルシー時代のジョン・テリー、マドリー時代のセルヒオ・ラモスのような選手と監督の橋渡しをするような絶対的なリーダーが欠けていたのだ。
誰もが尊敬するベテランの2人が一気に去り、その後釜としてリーダーシップ発揮が期待された守護神も戦線離脱……。そんな逆風の中では、さすがのアンチェロッティもアクの強い主力5人のエゴを制御できなかった。
なお、バイエルンはアシスタントコーチだったウィリ・サニョール(元フランス代表DF)が、10月1日のヘルタ・ベルリン戦で暫定監督を務める予定。その後のAマッチウィーク中に後任を決めたいとし、トーマス・トゥヘル(前ドルトムント監督)やユリアン・ナーゲルスマン(現ホッフェンハイム監督)などが2大候補に挙がっている。
しかし、あのアンチェロッティでさえも制御できなかった「リーダー不在のバイエルン」を、期待の若手戦術家とはいえ世界的メガクラブを率いた経験のない2人が、はたしてコントロールできるのか。不安が否めないと言わざるをえない。