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ルヴァン杯の存在意義を問う②――「英国のリーグ杯決勝はシーズン半ばに開催するようになったが…」

カテゴリ:Jリーグ

清水英斗

2017年10月04日

2ステージ制の役割をルヴァンカップが担えばいい。

シーズンの注目度をより向上させていく意味では、ルヴァンカップの決勝を7月あたりに移行するのも手だ。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 2000年からイングランドのリーグカップは、ファイナルをシーズン半ばの2月あたりに開催するようになった。一方で、プレミアリーグのクラブがFAカップに参加するのは1月からなので、ふたつのカップ戦が重複する期間が短い。リーグカップの準決勝や決勝といった注目度の高いゲームの日程を前倒しして、シーズンの半ばに山場を作ることに成功したのだ。
 
 ルヴァンカップも、シーズン半ばの7月あたりに決勝を行ない、その後は天皇杯と、山場を分けてはどうか。15年から2シーズンに渡って導入された2ステージ制も、狙いのひとつはシーズン前半に盛り上がりポイントを作ることだった。その役割を、ルヴァンカップが担えばいい。
 
 具体的な日程は、まずグループステージとプレーオフを、ACLのラウンド16までの日程(5月下旬)に合わせる。そして6月の国際Aマッチデー期間中に準々決勝を行ない、準決勝は6月末~7月頭、決勝も7月中に、ぽん、ぽんとリズム良く実施する。過密日程のワールドカップイヤーは、暑い8月に決勝がずれ込むかもしれないが、そんな年は札幌ドームを会場にしてもいい。
 
 ルヴァンカップが終わったら、天皇杯へ。Jクラブが参加しない1回戦は7~8月に済ませ、2回戦を9月、3回戦を10月のそれぞれAマッチマッチデー期間中に行ない、4回戦は10月末。準々決勝以降はこれまで通り年末~元日だ。
 
 ちなみに現行のルヴァンカップは、準々決勝と準決勝が9月と10月のAマッチデー期間に開催されるため、代表組は出場できない。いびつではあるが、この期間に公式戦がないと、代表組と残った選手とのコンディションにばらつきが生じやすい。カップ戦が日程の隙間を埋める意義は大きいのだ。それでも、さすがに決勝以外はフルメンバーを組めない現状はどうか。先に記した日程ならば、そうした問題も緩和できる。
 
 ルヴァンカップ決勝が現在の11月から7~8月に移れば、リーグ終盤の中断期間が短くなるメリットもある。こうしてクライマックスを分散させたほうが、それぞれの大会の宣 伝や告知もしやすいのではないか。
 
文:清水英斗(サッカーライター)
 
※『サッカーダイジェスト』9月14日号(8月24日発売)「THE JUDGE」より抜粋
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