【U-18プレミアリーグ】強豪チームの現在地|市立船橋編

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2014年04月15日

監督不在の敗戦にも、新たなスタイルに手応え

藤井とともに3バックを形成する打越は、鋭い読みを活かしたボール奪取能力にも長けている。 (C) SOCCER DIGEST

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「両サイドアタッカーと、途中から投入する選手のスピードを活かした攻撃は迫力があると思う。守備は大事だけど、やっぱり攻撃的なチームを目指したいので、いい形で攻撃ができるように僕と打越を中心に上手くコミュニケーションをとって、全体的なバランスと試合状況を見ながら前を動かして行きたい」

 藤井がこう語ったように、経験値の高い3バックの積極的なコーチングによって、2年生主体の攻撃陣をコントロール。機を見て積極的に縦パスを打ち込んでは、スピード溢れるサイド攻撃を展開する。東京Vユース戦では、37分に穐山からのパスに抜け出した椎橋が豪快に蹴り込み先制すると、43分には古屋のインターセプトから、左でボールを受けた永藤が、素早いカットインからループシュート。これは相手GKのファインセーブに阻まれたが、迫力ある攻撃は東京Vユースを苦しめた。

 一進一退の後半は、53分にGKのオーバータイムで与えた間接FKから決められるという、不運な形で追いつかれるも、64分には小林の右からのロングスローを、穐山がワントラップシュートで沈め、再びリードを奪った。しかし、84分に再び同点に追いつかれると、直後の86分、交代出場のFW磯野隆明が決定機を迎えるが決めきれず。ロスタイムに決勝ゴールを浴びるという、まさかの展開で逆転負けを喫した。

「まだミスが目立つし、相手にボールを持たれる中で、踏ん張りきれなかった。でも、何本かしっかりとパスをつないで崩せたし、得点を奪えたことは収穫」(佐藤コーチ)

「試合の終わらせ方が悪かった。こういう勝点の落とし方は、弱いチームの典型。でも、それはこういう試合を経験していくことで、修正できると思う。大事なのは、危機感を持ちながらも、しっかりと切り替えて、前向きにしていくこと」(藤井)

 敗れはしたが、決してネガティブな言葉は出てこなかった。確かな手応えを掴んだと言える試合だった。

「今、強調して取り組んでいるのは、攻撃の成功体験を増やしていくこと。中でしっかりと崩して、サイドも上手く使う。縦パスを積極的に入れて、攻撃により迫力が生まれるようにやっていきたい」(佐藤コーチ)

 昨年ほどの圧倒的な攻撃力はない。しかし、全員がバランスを考えてプレーしながらも、勝負どころでは全員が縦への意識を共有し、ゴールを目指していく。

「監督の描いているサッカーを、去年1年間でかなり理解したつもりなので、それを僕がみんなに伝えながら、イメージを共有していきたい」(藤井)

 明確な方向性を見出しているからこそ、監督が不在の中でも、佐藤コーチと藤井を中心にチームは良いまとまりを見せているのだ。着実な成長を遂げようとしている名門から、今年も目が離せなくなるだろう。

取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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