王座奪還を狙う東京Vユースが、昨季のインターハイ王者である市立船橋をホームで迎え撃った。

　前半は、ボールを保持する東京Vユースが攻めあぐねる展開となり、中盤から前に進めない。ショートカウンターを中心に攻め込む市立船橋は、37分に最終ラインからの組み立てで、ボランチの椎橋彗也がFWのフリックから前方へ抜け出し、左足のシュートを鮮やかに流し込んで先制した。

　後半に入ると、東京Vユースが53分に、FW神谷優太が相手GKのオーバータイムで得た間接FKから決めて同点に追いつき、一進一退の展開に。64分には市立船橋がMF小林瑞知のロングスローのこぼれ球をFW穐山聡威が決めて再び勝ち越しに成功する。

　だが東京Vユースは、MF田代蓮太が「FWが中盤へ落ちた時にサイドMFが相手の背後へ走るという狙いがあったけど、前半は単純に走れていなかった」と話したように、後半に入り運動量を上げて攻撃を活性化。それでもゴールは遠かったが、終盤の84分、果敢な攻撃参加を繰り返していたMF安在達弥の執念が実り、その折り返しからFW室町仁紀が決めて同点。さらにロスタイムには左サイドから中央へと切り崩し、最後は安在を右SBから右MFへ変えるために、右SBとして終盤に投入されたDF太田怜が、値千金の逆転ゴールを奪い、劇的な初勝利を飾った。

取材・文：平野貴也（フリーライター）

【２節の結果】
［EAST］
柏U-18　４-０　札幌Ｕ-18
流経大柏　２-２　鹿島ユース
三菱養和SCユース　０-０　青森山田
JFAアカデミー福島　１-３　清水ユース

［WEST］
神戸U-18　４-１　富山一
京都U-18　０-３　名古屋U18
京都橘　１-３　東福岡
G大阪ユース　５-０　東山
C大阪U-18　２-１　広島ユース

【Photo】U-18プレミアリーグ|２節ピックアップ・ゲーム［EAST］東京ヴェルディ 対 市立船橋