今のアーセナルにエジルの居場所は…。
もちろん、好調とはいえ、課題がないわけではない。なかでも現行のシステム、3-4-2-1の肝となる中盤のフィルターが効いていない点は、早急に改善すべき事項だ。
3-4-2-1のセントラルMFは、従来の4バックに比べてカバーすべき守備エリアが広く、守備面での要求レベルが高い。同じシステムを用いてプレミア制覇を成し遂げたチェルシーは、エヌゴロ・カンテとネマニャ・マティッチ(現マンチェスター・U)と、守備偏重型の2人がファーストチョイスだった。
もちろん、攻撃的な戦術を用いるためにテクニカルな選手を起用することもあるが、それは例外的だと言える。何よりタフさが求められるプレミアでは、豊富な運動量とトップレベルのパワー、あるいは守備センスを持ち合わせる選手を起用することが基本路線となっている。
今のアーセナルで2ボランチのファーストチョイスといえば、お世辞にも守備能力が高いとは言えないアーロン・ラムジーとグラニト・ジャカだ。先のチェルシー戦で、相手CBのダビド・ルイスから前線に楔のパスが供給されるシーンが目立ったのは、両者がフィルターとして機能していない何よりの証拠と言える。
それでもヴェンゲルが、ラムジーとジャカの起用にこだわるのであれば、セントラルMFがカバーしきれないエリアを守らなくてはいけないのは、その前に位置するシャドーの2人だ。現在、主に起用されているダニー・ウェルベックとアレックス・イウォビには、それをやりきる走力とスタミナがある。
となると、居場所を失うのがメスト・エジルだ。
そもそも、3-4-2-1のシャドーポジションは、エジルにとって適正ではない。
このポジションに求められるのは、エデン・アザール(チェルシー)のようなカウンター時の縦へのスピードと推進力、そしてペドロ・ロドリゲス(チェルシー)のようなボックス内に飛び込んでゴールを決める得点センスのある選手である。
もちろん、このドイツ代表MFは、持前の高いサッカーIQを活かして、その役割をそれとなくはこなせている。ただ、それでなくとも得意ではない攻撃のタスクを任され、さらに守備面でも多大な貢献を求められるとなると、その輝きは薄れていく一方だろう。
3-4-2-1のセントラルMFは、従来の4バックに比べてカバーすべき守備エリアが広く、守備面での要求レベルが高い。同じシステムを用いてプレミア制覇を成し遂げたチェルシーは、エヌゴロ・カンテとネマニャ・マティッチ(現マンチェスター・U)と、守備偏重型の2人がファーストチョイスだった。
もちろん、攻撃的な戦術を用いるためにテクニカルな選手を起用することもあるが、それは例外的だと言える。何よりタフさが求められるプレミアでは、豊富な運動量とトップレベルのパワー、あるいは守備センスを持ち合わせる選手を起用することが基本路線となっている。
今のアーセナルで2ボランチのファーストチョイスといえば、お世辞にも守備能力が高いとは言えないアーロン・ラムジーとグラニト・ジャカだ。先のチェルシー戦で、相手CBのダビド・ルイスから前線に楔のパスが供給されるシーンが目立ったのは、両者がフィルターとして機能していない何よりの証拠と言える。
それでもヴェンゲルが、ラムジーとジャカの起用にこだわるのであれば、セントラルMFがカバーしきれないエリアを守らなくてはいけないのは、その前に位置するシャドーの2人だ。現在、主に起用されているダニー・ウェルベックとアレックス・イウォビには、それをやりきる走力とスタミナがある。
となると、居場所を失うのがメスト・エジルだ。
そもそも、3-4-2-1のシャドーポジションは、エジルにとって適正ではない。
このポジションに求められるのは、エデン・アザール(チェルシー)のようなカウンター時の縦へのスピードと推進力、そしてペドロ・ロドリゲス(チェルシー)のようなボックス内に飛び込んでゴールを決める得点センスのある選手である。
もちろん、このドイツ代表MFは、持前の高いサッカーIQを活かして、その役割をそれとなくはこなせている。ただ、それでなくとも得意ではない攻撃のタスクを任され、さらに守備面でも多大な貢献を求められるとなると、その輝きは薄れていく一方だろう。