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【日本代表】”あの沈黙”を経て──。長友佑都が「理想論だけでは勝てない」と語った理由

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2017年09月05日

「あそこで負けた経験が大きかった」

15年のアジアカップから2年8か月の時を経て、長友は精神的に逞しくなっていた。写真:サッカーダイジェスト

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 結局、アジアカップはそのUAE戦でPK負けを喫し、ベスト8に終わった。それからアギーレの退任を経て、15年3月からヴァイッド・ハリルホジッチ監督が日本代表を率いると、長友は変わらずメンバーに名を連ねた。しかし、長友のスタンスには変化が見て取れた。アジアカップの時のような沈黙はない。

 アウェーのアフガニスタン戦で、記者が「左サイドでだいぶバランスを取っていましたよね」と質問した際は「(原口)元気に気持ちよくプレーしてもらいたかった。もう僕もガンガン行くような歳じゃないし、意図的にバランスを取らないと(笑)」と笑顔を見せてくれた。

 ホームのオーストラリア戦後に時を戻せば、長友はこんなことも言っていた。

「結局、理想論だけ語っていても世界で勝てない。(ブラジル・ワールドカップで勝てず、アジアカップでも敗れた)あの経験が大きかったですよね。あそこで上手くいっていれば考え方も変わらなかっただろうし、自分たちのサッカー、サッカーと言って、やっていたんだろうけど、やっぱり甘かったですよね。やっぱり、今日の試合(オーストラリア戦)みたいに魂を込めて戦った部分ですよね。そこが基本的な部分だと思いました」

 あくまで推測だが、今、アジアカップでのあの質問──「ブラジル・ワールドカップでなにが足りなかったか。ここからの4年間、どうやらなければ世界基準になれないのか」をぶつけたら、きっと長友はこう答えてくれるに違いない。「理想論だけ語っていても世界で勝てない。魂を込めて戦う。そこがまず基本になる」と。

 理想論を捨て、魂の込もった戦いにこだわる長友が来年のワールドカップでどんなプレーを見せてくれるのか。期待は膨らむばかりだ。

取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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