【黄金世代】第4回・稲本潤一「スーパーエリートの葛藤と苦悩」(♯3)

カテゴリ:特集

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年08月30日

なんとしてもシャビを止めてやろうと思ってた。でも……。

決勝トーナメント1回戦のポルトガル戦でついに初登場。まずまずの内容を披露したが、準決勝のウルグアイ戦では痛恨の……。(C)REUTERS/AFLO

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 決勝トーナメントに入ると、みるみるうちにボウズ頭が増えていった。「バリカンを誰かが持ってきてて、ひとつ勝つたびにボウズにしていこうってなって。やることがなかったからね。決勝まで行って、最後にコウジ(中田浩二)が行きました」と明かす。
 
 試合に出れなくとも、世代を牽引してきた男はその集大成の大会で、フォア・ザ・チームに徹した。ムードメーカーとしての重要な役割を全うしたのだ。
 
 緩やかにコンディションが上向きはじめる。そして稲本は、ラウンド・オブ16のポルトガル戦で66分から交代出場。まずまずの動きを見せ、準決勝のウルグアイ戦でも出場機会を得る。しかし、そこでまさかの……。後半頭から登場し、たったの11分間でトルシエ監督に交代を命じられてしまった。
 
「イメージとしては十分にやれる感じやったんですけど、思ったより動けてなかったですね。かなりショックではありましたよ」
 
 数日後、チャンスはもう一度巡ってくる。決勝のスペイン戦。今度は0-3のビハインドを負うなか、同じく後半の頭からピッチに送り込まれた。マッチアップしたのは、前半から好き放題にゲームを支配していた敵の司令塔、シャビだ。
 
「彼がバルセロナでやってるという情報はあったから、ここはなんとしても止めてやろうと思ってた。万全ではないにせよ、準決勝の時よりは断然コンディションが良くなってたし、なんとかゲームの流れを変えたかった。自分のコンディションが良くて、かつ自分のタイミングでボールを獲りにいけば、ほとんど失敗することはなかった。でも、シャビにはまるで通じませんでしたね。くるくる回られたのを覚えてる。身体をガッと当てにいってもその力をうまく利用されて、回られてって感じ。なにをどうしても獲れなかった。思いっきりがっついたんやけど……。厳しかった」
 

 

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