やはりモノが違う! 田んぼのようなピッチで躍動したU-17日本代表、平川怜の妙技

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2017年07月27日

春先の不調から脱却し、さらなるスケールアップへ。

ぐちゃぐちゃのピッチでもこのボディーバランス。持ち前の技巧と戦術眼に加え、いまや“闘う姿勢”も武器のひとつだ。写真:松尾祐希

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 誰よりもユニフォームを泥で汚しながらピッチを走り回った平川。今季は春先から思うようにプレーできない日々が続いていた。
 
 昨季の活躍で周囲からの注目度が大幅にアップし、マークはより一層厳しくなった。攻守両面で躍動感に溢れ、とりわけ長い距離を疾駆してゴールチャンスに絡むなど、ダイナミックなプレーはすっかり鳴りを潜める。加えて、今季はJ3での出場機会もグンと増え、U−23チームとの掛け持ちで体力的に消耗。なかなかコンディションが上向いてこなかった。
 
 しかし、徐々にプロのプレースピードに慣れ、体力が備わってくると、緩やかに調子が上がっていった。「J3やU-17日本代表の国際試合を経験したことで去年や今年のはじめの頃に比べてパワーも付いたし、前には入っていく力強さも備わった」という。C大阪U-18戦では泥臭いプレーでチームに勝利をもたらした。U−17日本代表の森山佳郎監督や、FC東京U-18の佐藤一輝監督から学んだ「闘う姿勢」を随所で披露したのだ。
 
「いまは自分の中で、“闘うこと”が代表やチームで外せないキーワードになっている。中学生の頃では考えられないようなプレーが当たり前になっているし、そこに成長を感じている」
 
 充実した表情でそう話す。
 
 ひとりのミッドフィルダーとして、さらなるスケールアップを遂げた感がある。今日のようなプレーを継続すれば、そうそう相手に止められる場面はないだろう。J3は中断期間に入っており、ベスト8以降はフル参戦する。
 
 クラブユース選手権連覇へ、赤青軍団のエンジンが快調だ。

取材・文:松尾祐希(サッカーライター)
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