代表校の選手たちは、必ずしも出身都道府県のチームに所属しているわけではない。越境入学によって、出身地とは異なる都道府県のチームに所属している選手も多数いる。
本稿では、インターハイに出場する男子全55チームの選手の出身地を集計。47都道府県のランキングを作成した。インターハイは2校出場の都道府県が8つもあるため、精度の高いランキングではないが、それでもやはり地域間の特長は表われている。
では1位から順にランキングを見ていきたい。
(※本稿の集計に使用した資料は、7月12日発売の『高校サッカーダイジェスト』vol.21です)
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2017インターハイ
出身都道府県別 出場選手数ランキング(1~10位)
※( )内は地元代表校の出身者数
1位:大阪[2]……81人(31人) 昨年2位↑
2位:東京[2]……79人(28人) 昨年1位↓
3位:神奈川[2]…58人(38人) 昨年4位↑
4位:愛知[2]……55人(38人) 昨年5位↑
5位:埼玉[2]……54人(33人) 昨年3位↓
6位:兵庫…………49人(20人) 昨年8位↑
7位:北海道[2]…40人(39人) 昨年6位↓
8位:奈良…………33人(18人) 昨年19位↑
9位:宮城[2]……32人(29人) 昨年43位↑(※昨年は1校のみ出場)
10位:千葉[2]……29人(12人) 昨年9位↓
※[2]=2校出場の都道府県
※1チームの登録人数は20人
1位は最大の人口を抱える首都ではなく、東京を2人上回った大阪という結果になった。他地域への人材輩出という面でも、この2地域は別格で、大阪が50人、東京は51人が地元以外のチームから出場する。
さらに3位以下は神奈川、愛知、埼玉と2校出場の大都市圏が続く。そんななかで健闘を見せたのが、6位に食い込んだ兵庫だ。全体49人のうち、他県から出場する選手数は半数以上の29人で、これは東京と大阪に次ぐ3番目の多さ。
一方、前回大会の決勝で顔を合わせた市立船橋と流経大柏が今大会も代表校の座を掴んだ千葉は、29人で10位。トップ10の都道府県では唯一、代表校の地元選手の割合が半数を切っており、中学年代でハイレベルなクラブチームが多数存在する千葉ではあるが、この2校でメンバー入りすることは千葉出身の選手でも相当に難易度が高いようだ。
