【東京V】悲願成就へ正念場! 智将ロティーナが掲げる「J1昇格への3か条」

カテゴリ:Jリーグ

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年07月10日

次節は首位・湘南ベルマーレとのアウェー決戦。

中盤の中軸である内田(17番)は「引き分けで終われたのは大きい。次(湘南戦)は絶対に勝ちます」と意気込んだ。(C)TOKYO VERDY

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 シーズン後半戦のファーストゲームを引き分けたヴェルディは、22節を終えて5位に付けた。首位・湘南ベルマーレとは9ポイント、2位・アビスパ福岡とは8ポイントの差が付いており、自動昇格に向けて正念場に立たされている。しかも3位以下は空前のダンゴ状態で、3位・徳島ヴォルティスと14位・岡山の差は8ポイントしかない。
 
 序盤戦で5連勝を飾った時期に比べれば、勢いは終息し、いまのヴェルディには停滞気味の印象さえ受ける。スペイン出身の新助っ人、FWカルロス・マルティネスはすでにチーム練習に合流しており、24節のカマタマーレ讃岐戦でデビューする予定だ。得点力不足を解消する一手となりそうだが、こればかりは蓋を開けてみなければ分からない。
 
 そこで、ロティーナ監督に訊いた。後半戦を戦ううえで、なにがキーポイントになってくるのか。J1昇格のための「3か条」を教えてほしいと。
 
 すると、意外にもすんなり答えてくれた。いかにも歴戦のリアリストらしい回答だ。
 
「三つを挙げろと言われたら、こうなる。まず一つ目は、チームの誰もが現状をよく理解すること。我々は14、15チームが昇格を争うリーグで戦っている。とても実力が拮抗しているリーグだ。そこで勝ち抜くんだ、生き残るんだという気概を一人ひとりが持たなければいけない。二つ目のキーワードは『成長』だ。1日1日、1週間1週間、1試合1試合、実力を維持するのではない。少しずつでもチームとして成長していかなければ、目標は達成できないだろう。最後は、チームの総合力。いま出ているメンバーだけで戦い抜けるものではない。怪我人を出さないように注意しなければならないが、大事なのは、いま試合に出ていないメンバーたちの取り組みだ。彼らの奮起がさらにチームを逞しくし、大きな力となる。この三つは絶対条件と言っていいだろう」
 
 いつになく熱く語ってくれた指揮官は、閉塞感を打ち破り、ふたたびヴェルディを上昇気流に乗せることができるのか。次節は首位・湘南ベルマーレの敵地に乗り込み、大一番を戦う。
 
取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWEB編集部)
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