【総体】今季の市立船橋の実力はいかほどか!? U-19日本代表DFが発露した「決意と覚悟」

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2017年06月18日

まずは最低限のノルマを達成した。

インターハイ本大会で連覇を狙う市船。その前に、再開するプレミアEASTでの捲土重来を期す。写真:田中研治

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 日に日に増す、自覚と責任感。だからこそ、今回のインターハイ出場は彼が自身に課した最低限のノルマだった。
 
「いまのうちからきっちりと『勝ち癖』をつけることが大事。インターハイの出場権を獲れれば、よりレベルの高い試合ができるし、インターハイで勝ち進めば、より成長できるチャンスが増える。このチームは勝ちを重ねることで、成長をしていかなければならない。絶対に出場権は獲らなければいけなかった」
 
 インターハイ千葉予選・準決勝、翔凛戦。キャプテンマークを左腕に巻いた杉山は、左サイドでスプリントを繰り返し、得意の左足で好クロスを供給するなど、立ち上がりから攻撃を活性化させた。
 
 前半30分にFW福元友哉のゴールで先制に成功すると、「むやみに上がらずに守備を意識した」と、全体のバランスを考え、リスクマネジメントに努めた。
 
 攻守のバランスが取れた市船は、前半39分に再び福元が追加点。後半10分にはハットトリック達成となる3点目を挙げ、一気にリードを広げた。
 
 そして迎えた後半23分、右FKを獲得すると、キッカーを務めた杉山が、ニアサイドに飛び込んだDF平川孟人にピンポイントクロスを送り、勝利を決定付ける4点目をアシスト。大量リードを奪ったあとも最後までチームメイトを鼓舞し続けるなど、リーダーとしての責務を全う。4-0の完封勝利に貢献した。
 
「まずは全国に出られるので、もっと全体的な力を高められるように意識してやり続けたい」
 
 チームと、自身の進化のために──。キャプテンマークに想いを込めて、杉山弾斗は前進を続ける。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
 
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