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乱闘勃発の浦和戦を「見苦しい敗北」「国際的恥」と韓国メディア。9年ぶりの“全滅”にショックを隠し切れず

カテゴリ:Jリーグ

慎武宏

2017年06月01日

唯一の望みだった済州が16強で敗退。そればかりか暴力事件で“国際的な恥”まで…。

勝ち越し弾を決めた李の活躍にフォーカスするメディアもあった。(C)SOCCER DIGEST

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 また、「“ソウル・キラー”李忠成、今度は済州を刺す」と見出しを付けた『Best Eleven』は、勝ち越し弾を決めた李忠成の活躍にフォーカスし、「特有の闘争心と浸透能力、そして左足から繰り出されるキックを武器に済州のゴールを脅かし続けた。その結果、最も重要なタイミングでチームのふたつ目のゴールを決め、勝利に貢献した」と評価した。
 
 ただ、この日の試合は荒れに荒れていた。終盤から試合終了後に至るまで両チームが入り乱れる乱闘騒ぎも起きたが、この騒動に関する報道を見ると、後ろめたさがあるのか日本や海外の反応について紹介するメディアが多い。
 
『聯合ニュース』は「日本の浦和“暴力沙汰を起こした済州、AFCに抗議する”」とヘッドラインを付けた記事で「Jリーグ浦和レッズは済州ユナイテッドの選手たちが暴力行為を犯したとして抗議意思を明らかにした。日本のメディアは露骨な表現で済州ユナイテッドと批判している」と掲載。『SPORTSQ』は「済州、浦和との乱闘劇を海外メディアが紹介…国際的恥」と伝えている。
 
 しかし、韓国サッカーファンにとってもっとも残念だったのは、Kリーグ勢がすべて敗退してしまったことかもしれない。
 
「済州、浦和に0-3で完敗し16強脱落…Kリーグ全滅」(『News en』)や「最後のKリーグチーム済州までもACL脱落」(『スポーツ東亜』)といった報道を見ると、2008年に全チームがグループリーグで脱落して以降9年ぶりとなる“全滅”にショックを隠し切れない様子がうかがえる。
 
 唯一の望みだった済州が16強で敗退し、そればかりか暴力事件で“国際的な恥”までさらした今年のACL。韓国にとっては悔しさばかりが残る大会となってしまった。
 
文:慎 武宏(スポーツライター)
 
シン・ムグァン/1971年、東京都生まれ。韓国サッカー取材歴20年。近著に歴代コリアンJリーガーへのインタビュー集『イルボン(日本)はライバルか 韓国人Jリーガー28人の本音』(ピッチコミュニケーションズ)。
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