【清水】横浜戦の敗因は実にシンプル。守備が"水もの"では、勝ちは拾えない

カテゴリ:Jリーグ

前島芳雄

2017年05月28日

サッカーのコンセプト自体に問題があるわけではないが…。

 得点に関しては“水もの”という面もある。あれほど難度の高いシュートを高い確率で決めてきたチアゴ・アウベスが、今回はこれまででもっともイージーなチャンス(前半アディショナルタイム)を決められなかった。それはサッカーではよくあることだ。
 
 だが、守備が“水もの”ではいけない。今回は決定力を欠いたが、それでも1点は取れた。内容からいえば1-0で勝ってもおかしくなかったし、悪くても1-1のドローで終わるべきゲームだった。
 
「(試合中に)アラートさが抜ける時があって、そこがなかなか回避できないでいると思います。まだまだ“緩い”チームだということを反省せざるを得ません」と小林監督は無念さを表情ににじませながら語った。
 
その意味で横浜のほうは、この日が通算550試合目となった中澤佑二を中心に、最後まで隙を見せることなく、抜け目ない守りを見せた。それが今の清水にできていない。
 
 サッカーのコンセプト自体に問題があるわけではないが、時間がかかりそうな課題も含んでいる。そこをどう克服していくのか、経験豊富な指揮官の手腕が問われるところだ。
 
取材・文:前島芳雄(スポーツライター)
【関連記事】
【J1採点&寸評】清水×横浜|中澤が自身の記念ゲームで貫禄十分のプレー! 好機で上回る清水を封じる
ホーム未勝利、鄭大世の当たりも…波に乗れない清水に"ケチャップの法則"は当てはまるか
【横浜】前人未踏の550試合も通過点。39歳の中澤佑二が走り続ける理由
【セルジオ越後】ハリルの選手選考は矛盾が多すぎる。森重を外したのなら、なんで本田を選んだの?
【U-20】韓国メディアが日本の戦いぶりを称える「危機的状況でエースが輝きを放った」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2025年8月号
    7月10日(木)発売
    今、面白いクラブを総力特集‼
    悲願のJ1復帰へ
    ベガルタ仙台2025
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年8月7日号
    7月17日発売
    名門リバプール「完全ガイド」 詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ