【清水】横浜戦の敗因は実にシンプル。守備が"水もの"では、勝ちは拾えない

カテゴリ:Jリーグ

前島芳雄

2017年05月28日

サッカーのコンセプト自体に問題があるわけではないが…。

 得点に関しては“水もの”という面もある。あれほど難度の高いシュートを高い確率で決めてきたチアゴ・アウベスが、今回はこれまででもっともイージーなチャンス(前半アディショナルタイム)を決められなかった。それはサッカーではよくあることだ。
 
 だが、守備が“水もの”ではいけない。今回は決定力を欠いたが、それでも1点は取れた。内容からいえば1-0で勝ってもおかしくなかったし、悪くても1-1のドローで終わるべきゲームだった。
 
「(試合中に)アラートさが抜ける時があって、そこがなかなか回避できないでいると思います。まだまだ“緩い”チームだということを反省せざるを得ません」と小林監督は無念さを表情ににじませながら語った。
 
その意味で横浜のほうは、この日が通算550試合目となった中澤佑二を中心に、最後まで隙を見せることなく、抜け目ない守りを見せた。それが今の清水にできていない。
 
 サッカーのコンセプト自体に問題があるわけではないが、時間がかかりそうな課題も含んでいる。そこをどう克服していくのか、経験豊富な指揮官の手腕が問われるところだ。
 
取材・文:前島芳雄(スポーツライター)
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