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【コラム】「カネ」で逮捕されたバルサ元会長は、ソシオを裏切ってクラブイメージを汚した…

カテゴリ:メガクラブ

工藤拓

2017年05月28日

選挙公約はまったく守られていなかった…。

2014年1月にバルサ会長の座を辞したロセイ(左)。そのきっかけはネイマール(右)獲得時の不透明なカネの流れだった。(C)Getty Images

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 ロセイが汚したのはクラブのイメージだけではない。
 
 2010年にバルサ会長選挙に出馬した際、ロセイは自身が経営するボーナス・スポーツ・マーケティング社を手放し、クラブ経営に専念することを公約の1つに挙げていた。
 
 しかし実際は、同社を買い取ったレバノン人経営者の友人(彼もロセイと共に逮捕された)は名前を貸しただけのダミーで、その後も実質的にはロセイが同社を経営し続けていたという。彼は自身を信じて投票してくれたソシオを欺いたわけだ。
 
「私はみなさんの期待を裏切らない」
 
 クラブ史上最多の得票数を獲得して第39代会長に就任した際に口にしたこの言葉も、今では皮肉にしか聞こえない。
 
 ロセイが牢獄で一夜を過ごした翌日、最高裁は脱税容疑で21か月の禁固刑を課されていたリオネル・メッシの上訴を棄却した。同日にはクリスチアーノ・ロナウドにも1500万ユーロにも上る脱税の疑いが浮上。スペインだけでなく、隣国フランスでもパリSGのアンヘル・ディ・マリアとハビエル・パストーレがやはり脱税容疑で家宅捜索を受けている。
 
 今や世界有数のスポーツエンターテイメント事業となったサッカーとお金は、切っても切れない関係になった。それは分かってはいるものの、これだけマネー絡みの違法行為が蔓延っている現状は、どうにかならないものだろうか。
 
文:工藤拓
 
【著者プロフィール】
1980年、東京都生まれ。桐光学園高、早稲田大学文学部卒。三浦知良に憧れて幼稚園からボールを蹴りはじめ、TVで欧州サッカー観戦三昧の日々を送った大学時代からフットボールライターを志す。その後EURO2004、W杯ドイツ大会の現地観戦を経て、2006年よりバルセロナへ移住。現在は様々な媒体に執筆している。
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