【京都】闘莉王がFW起用への胸中を語る「守備陣を楽に、相手に怖さを」

カテゴリ:Jリーグ

羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

2017年05月22日

戦術にさらなる磨きをかけ、8年ぶりの昇格を掴むか。

J2でもトップランクのタレント力を誇る京都。とりわけFWは人材が豊富だ。写真:川本学

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 試合後、京都自慢の2トップについて指揮官は「ケヴィンは高さ、闘莉王は高さに加えてポジショニング。このふたりを前線に置くことで、主導権を握れる」と説明した。
 
 実際、この試合で際立っていたのは、元日本代表戦士の柔軟な動きだ。基準点として振る舞うオリスに合わせ、絶えずポジションを調整し、巧みにボール引き出しては好機を創出していた。
 
 布部監督は闘莉王について、「京都の強みを考えた上で前線に置いている。多くのフォワードがいるなかで、練習でも彼の(FWとしての)得点感覚やセンスを感じる」と称えた。さらに「一時的ではなく、完全なるコンバート」と、本来のCBではなく、今後も前線での起用を考えていると述べた。
 
 その言葉を記者から耳にした闘莉王は「自分ではフォワードだと思ってないんですけど」と戸惑いを見せつつも、「とりあえずみんなの起点になる。守備陣を楽にする。相手に怖さを与える」と、自身の役割を語った。そして、「みんなを楽に、伸び伸びとやれるように気を使うことは、ディフェンダーの時と変わらない」と付け加えている。
 
 また、サイドハーフとして巨漢2トップをフォローする小屋松知哉も「チームとしてはあの形(闘莉王のFW起用)でずっとやってきて、徐々にみんなも合うようになってきた。課題はまだまだありますけど、チームのみんなで共有しながら戦い、結果に繋がっている。プラスに働いていると思います」と、現在の戦術に好感触を得ているようだ。
 
 8戦負けなしで好調を維持しているものの、上位進出を果たすためには「引き分けが多いので、勝ち切りたい」(同点弾の本多)。アウェーで好調チームをも撃破し、自信を深めた“ハイタワー戦術”。さらなる磨きをかけ、8年ぶりのJ1復帰に邁進する。

取材・文:志水麗鑑(サッカーダイジェスト)
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