サンパオリがアルゼンチン代表監督に⁉ セビージャはSDに続いて指揮官も失うか…

カテゴリ:ワールド

工藤拓

2017年04月15日

かねてから「メッシを指導したい」と言っていたサンパオリ。

バウサ(左)を解任し、メッシ(右)も4試合の出場停止と窮地に立たされるアルゼンチン代表。AFAはチリ代表で実績を残したサンパオリの招聘を狙う。(C)Getty Images

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 セビージャの監督に就任する前、サンパオリは事あるごとに母国の代表監督就任やリオネル・メッシを指導することへの憧れを口にしてきた。
 
 実際、AFAは昨夏にヘラルド・マルティーノ監督を辞任した際にも、チリ代表で実績を残したサンパオリの招聘を検討していた。しかし、当時は彼がセビージャと契約を交わして間もなかったこと、同クラブとの契約破棄に必要な違約金800万ユーロ(約9億6000万円)の支払いが不可能だったことで断念している。
 
 それがこのタイミングで再び動き出した理由としては、3月末にAFAの執行部が一新されたこと、『フォックス・ターナー』社に国内リーグのテレビ放映権を売却したことで多額の収益を得たこと、5月末よりサンパオリの契約解除に必要な違約金が150万ユーロ(約1億8000万円)に下がることなどが挙げられる。
 
 今回の騒動を経て、AFAはシーズン終了まで本人との接触を避けることになりそうだ。ただ、すでにアルゼンチンでは「サンパオリがAFAのオファーを受け入れる意向」と伝えられているだけに、セビージャとしては今から新監督候補をリストアップしておく必要がある。
 
 チームはアトレティコとのCLダイレクト出場権(3位)争いを制することができるのか。それとも4位でCLプレーオフに回るのか、それすらも逃してしまうのか。残り7試合となったリーガの成績も、サンパオリや後任候補たちの意思、新強化部門の体制、ひいては現所属選手たちの去就にも影響を及ぼすことになるだろう。
 
 最終的な結末はまだ不透明だが、いずれにしても今年の夏はセビージャにとって大きなターニングポイントとなるのは間違いなさそうだ。
 
文:工藤拓
 
【著者プロフィール】
1980年、東京都生まれ。桐光学園高、早稲田大学文学部卒。三浦知良に憧れて幼稚園からボールを蹴りはじめ、TVで欧州サッカー観戦三昧の日々を送った大学時代からフットボールライターを志す。その後EURO2004、W杯ドイツ大会の現地観戦を経て、2006年よりバルセロナへ移住。現在は様々な媒体に執筆している。
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