• トップ
  • ニュース一覧
  • 【コラム】モウリーニョの「ラッシュフォード起用法」は正しい! 色眼鏡を外して見れば――

【コラム】モウリーニョの「ラッシュフォード起用法」は正しい! 色眼鏡を外して見れば――

カテゴリ:メガクラブ

山中忍

2017年04月11日

イブラは絶対だが、指揮官はラッシュフォードを軽視はしていない。

イブラヒモビッチ(左)という絶対的な存在を現状で越えるのは難しい。しかし、今はその名手からストライカーの極意を盗む絶好の機会であるとも言えるだろう。 (C) Getty Images

画像を見る

 しかし、今シーズンのマンチェスター・Uの最前線には、リーグ戦27試合で17得点・5アシストを記録している新戦力ズラタン・イブラヒモビッチが君臨している。
 
 それでも指揮官が「見習い役」ラッシュフォードを軽視していないことは、大物エースが欠場したリーグ戦でCF起用したことからも理解できる。その3試合には昨年11月18日のアーセナル戦(△1-1)も含まれていた。
 
 肝心の本人も、「センターフォワードが好き」と言う一方で、「フォワードの仕事を理解できるからウインガーでのプレーは勉強になる」とも語っている。途中出場の場合、後半に疲れの見える敵に突破力で勝負できることから、自信を掴む意味でもモウリーニョのアウトサイド起用に利点があるとも言える。投入後5分で先制点をアシストした1月2日のウェストハム戦(〇2-0)が、その好例だ。
 
 そんなラッシュフォードは、先のサンダーランド戦で待望の今シーズンのプレミア4ゴール目を記録した。
 
 お膳立ては、得点前のワンツーの最中に一瞬、パスコースを指し示す余裕を見せたイブラヒモビッチだった。試合前には、飴と鞭を使い分ける指揮官が、「懸命にやっている。今シーズンの苦しみは来シーズンへの糧だ」と激励していた。
 
 プレミアリーグを闘う10代には「金満」、50代の名門新監督には「短期志向」が嘆かれる英国内だが、モウリーニョ体制下で、成長過程にあるラッシュフォードを静かに見守りたい。
 
文:山中忍
 
【著者プロフィール】
やまなか・しのぶ/1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、ファンでもあるチェルシーの事情に明るい。
【関連記事】
デ・ヘアはマドリー移籍へ。マンUが狙う後釜はあの18歳!
「俺は老いて生まれ、若返って死ぬ」イブラが“ズラタン節”で自画自賛
「私を追い出したのは選手ではなく背後の…」ラニエリがレスター解任の舞台裏を語る
岡崎らレスター攻撃陣はアトレティコの「驚異的な守備」を破れるか?
元オランダ代表MFの美人元妻が「ストリップ」か!? 条件は…

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ