相手が研究してきても二の矢、三の矢を。
3.研究されるのは織り込み済み
Jリーグ開幕から3試合目ともなると、戦術を研究されるのが常。J1・J2クラブで百戦錬磨の田坂監督はそれも織り込み済みであった。第3節の対戦相手である琉球は、密集で空いたスペースを突こうと、サイドチェンジを増やしてきたが、「サイドチェンジをしてくるだろうとは分析していました。(星)広太と(田村)翔太が相手のサイドバックが高い位置を取ってくるのを見て、よく中へ絞って準備をしてくれて、パーフェクトな守備をしてくれました」と両サイドハーフ星と田村の守備を誉め称えた。
琉球戦後の質問で「密集を作った後、空いたスペースへ展開する攻撃があっても良いのでは」との問いにも「それはトレーニングでもやっていて、それで点が取れればもっと幅のある攻撃ができます」と既に密集スタイルの応用と言える形も練習しているとのこと。「相手が研究してきても二の矢、三の矢を放ちたい」と田坂監督に様々な引き出しがあるのは心強い。
4.栗原圭介前監督の築いたベース
田坂監督の手腕や経験が大きいのは間違いないが、3年間指揮を執った栗原圭介前監督(現ヴィッセル神戸強化担当)の功績も大きい。栗原前監督はショートパスをつないでゴールを目指すスタイルを我慢強く選手に求めた。
昨シーズンはパスはつながるもののゴールが奪えず、引き分けや1点差負けなど惜しい試合が多く、14位まで順位を落とした。紙一重の試合が多く、何かきっかけさえあれば変われる状況ではあった。
そこに分かりやすいキーワードで物事を整理する力を持つ田坂監督がやってきたのは最高のタイミングだった。田坂監督も「クリ(栗原前監督)のやってきたベースがあるから」と、前指揮官の積み上げへのリスペクトを忘れていない。
クラブはかねてから「Link」というスローガンを掲げており、丁寧にパスをつなぐことをクラブのスタイルとしたい考えで、今シーズンは「Link」に加え「繋がりタオす」をスローガンに追記し、スタイルの継承発展を印象づけている。
竹鼻快GMは5名の監督候補者と会い、最後に会ったのが田坂監督で一番意気投合できたことを監督決定の決め手として挙げていた。安易な妥協をせずに監督を選び、パスサッカーというクラブのスタイルをブレさせなかったことが、成績好転につながった。
Jリーグ開幕から3試合目ともなると、戦術を研究されるのが常。J1・J2クラブで百戦錬磨の田坂監督はそれも織り込み済みであった。第3節の対戦相手である琉球は、密集で空いたスペースを突こうと、サイドチェンジを増やしてきたが、「サイドチェンジをしてくるだろうとは分析していました。(星)広太と(田村)翔太が相手のサイドバックが高い位置を取ってくるのを見て、よく中へ絞って準備をしてくれて、パーフェクトな守備をしてくれました」と両サイドハーフ星と田村の守備を誉め称えた。
琉球戦後の質問で「密集を作った後、空いたスペースへ展開する攻撃があっても良いのでは」との問いにも「それはトレーニングでもやっていて、それで点が取れればもっと幅のある攻撃ができます」と既に密集スタイルの応用と言える形も練習しているとのこと。「相手が研究してきても二の矢、三の矢を放ちたい」と田坂監督に様々な引き出しがあるのは心強い。
4.栗原圭介前監督の築いたベース
田坂監督の手腕や経験が大きいのは間違いないが、3年間指揮を執った栗原圭介前監督(現ヴィッセル神戸強化担当)の功績も大きい。栗原前監督はショートパスをつないでゴールを目指すスタイルを我慢強く選手に求めた。
昨シーズンはパスはつながるもののゴールが奪えず、引き分けや1点差負けなど惜しい試合が多く、14位まで順位を落とした。紙一重の試合が多く、何かきっかけさえあれば変われる状況ではあった。
そこに分かりやすいキーワードで物事を整理する力を持つ田坂監督がやってきたのは最高のタイミングだった。田坂監督も「クリ(栗原前監督)のやってきたベースがあるから」と、前指揮官の積み上げへのリスペクトを忘れていない。
クラブはかねてから「Link」というスローガンを掲げており、丁寧にパスをつなぐことをクラブのスタイルとしたい考えで、今シーズンは「Link」に加え「繋がりタオす」をスローガンに追記し、スタイルの継承発展を印象づけている。
竹鼻快GMは5名の監督候補者と会い、最後に会ったのが田坂監督で一番意気投合できたことを監督決定の決め手として挙げていた。安易な妥協をせずに監督を選び、パスサッカーというクラブのスタイルをブレさせなかったことが、成績好転につながった。