郷家が語った、中村加入による“プラスアルファ”。
翌日の兵庫県選抜戦でもチームは本領を発揮。開始6分に佐々木の2戦連続弾で先制すると、30分にMF浦川流樺(新3年)に代えて中村を投入。郷家と中村がリズムを作り、1トップのバイロン、佐々木と壇崎の両サイドがゴールに襲いかかると、後半開始早々の2分に右CKからDF佐藤拓海(新3年)が押し込み、突き放した。
完全に試合の主導権を握ると、後半27分には壇崎が左サイドからカットインを仕掛け、逆サイドに展開。ボールを受けた佐々木が鋭い突破からクロスを送り、ファーサイドの中村が押し込んで3−0。勝利を決定付けた。
「全員の意識が徐々に変わってきた。新チームを立ち上げた時は不安が大きかったけど、徐々に手応えを掴んで、堂々とプレーできるようになってきましたね」
そう語って笑顔を見せたのは、U-18日本代表の郷家だ。さらに中村の存在については、「駿太は簡単にボールを失なわないし、きちんと収めてくれる。それでいて前への推進力もあるので、これまでは自分がボールを収めるために動き回っていたけど、彼に任せられるようになった。そうすることで自分もより攻撃的に勝負できるようになったし、周りの動きもより前に向かえるようになった」と、加入による効果の大きさを口にした。
「今年のうちのテーマは『競争』。駿太が入ったことで、ケネディもバイロンもより競争心に火がついたと思う。これからさらに競争を煽りながら、チーム力を高めていきたい」(正木コーチ)
2冠達成の翌年というプレッシャーのなか、スタートした新チーム。中村という特大の新戦力を得て、選手間の競争意欲が高まり、個々の能力もさらに引き出されるなど、早くもそこかしこで化学反応が起こっている。
今回のガバナーカップで掴んだ自信と手応えは、なににも代えがたい。4月8日のプレミアリーグEAST開幕に照準を合わせつつ、青森山田は、確かな歩みを続けている。
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
完全に試合の主導権を握ると、後半27分には壇崎が左サイドからカットインを仕掛け、逆サイドに展開。ボールを受けた佐々木が鋭い突破からクロスを送り、ファーサイドの中村が押し込んで3−0。勝利を決定付けた。
「全員の意識が徐々に変わってきた。新チームを立ち上げた時は不安が大きかったけど、徐々に手応えを掴んで、堂々とプレーできるようになってきましたね」
そう語って笑顔を見せたのは、U-18日本代表の郷家だ。さらに中村の存在については、「駿太は簡単にボールを失なわないし、きちんと収めてくれる。それでいて前への推進力もあるので、これまでは自分がボールを収めるために動き回っていたけど、彼に任せられるようになった。そうすることで自分もより攻撃的に勝負できるようになったし、周りの動きもより前に向かえるようになった」と、加入による効果の大きさを口にした。
「今年のうちのテーマは『競争』。駿太が入ったことで、ケネディもバイロンもより競争心に火がついたと思う。これからさらに競争を煽りながら、チーム力を高めていきたい」(正木コーチ)
2冠達成の翌年というプレッシャーのなか、スタートした新チーム。中村という特大の新戦力を得て、選手間の競争意欲が高まり、個々の能力もさらに引き出されるなど、早くもそこかしこで化学反応が起こっている。
今回のガバナーカップで掴んだ自信と手応えは、なににも代えがたい。4月8日のプレミアリーグEAST開幕に照準を合わせつつ、青森山田は、確かな歩みを続けている。
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)