「本当はここでゴールを決めてヒーローになりたかった」。その想いは次戦へ持ち越しに。
「リバプール戦とハル戦の2試合を通して、『自分たちはこうやって優勝したんだ』というのを思い出せたことが大きかった。それに伴ってプレッシングサッカーでこそ、自分が最大限に生かされるというのを改めて認識できた。今日も攻撃でのチャンスは少なかったけれど、2本のシュートは良いシュートだったと思うし、点が取れなくて、悔しいですけど、チームに貢献したっていう意味で、手応えがあったかなと思います」
プレミアリーグで中位から下位に位置するレスターへの移籍を決めた時、ブンデスリーガの上位クラブからのオファーもあった。しかし、最大の目標としていたCL出場の可能性が低くなろうとも、未開の地で戦うことを選んだ。
そして一度は諦めかけたCLの舞台に立つ権利を得たにもかかわらず、その初戦ではまさかのベンチ外。先発出場した消化試合のポルト戦では、0-5と大敗。今季のリーグ戦同様に夢のステージでも苦渋を味わい続けた。それでも監督交代を機にチャンスを掴んだ。
セビージャ戦では、「本当はここでゴールを決めてヒーローになりたかった」という想いを遂げるまでには至らなかったが、岡崎慎司のチャンピオンズ・リーグ挑戦はまだ続く。
「ベスト8はどこも強敵ですよね。まだバルサとかとは当たりたくないですけど。個人的には、まだ試合が残っているからどうなるか分からないけど、アトレティコ・マドリーやユーベともやってみたいですね」
そう語ると少し表情が緩んだが、勝利の歓びに浸るような様子はなかった。プレミアリーグの残留争いは続くうえ、代表での活動もある。なにより自分の先発は「確約されていない」という危機感が大きい。
「毎試合毎試合が勝負。負けたら次は外されるという気持ちで、命がけで戦っているから」
大舞台でゴールを決めて輝けるか? ワールドカップで果たせなかった想いをCL準々決勝の舞台でぶつける。
取材・文:寺野典子(フリーライター)
プレミアリーグで中位から下位に位置するレスターへの移籍を決めた時、ブンデスリーガの上位クラブからのオファーもあった。しかし、最大の目標としていたCL出場の可能性が低くなろうとも、未開の地で戦うことを選んだ。
そして一度は諦めかけたCLの舞台に立つ権利を得たにもかかわらず、その初戦ではまさかのベンチ外。先発出場した消化試合のポルト戦では、0-5と大敗。今季のリーグ戦同様に夢のステージでも苦渋を味わい続けた。それでも監督交代を機にチャンスを掴んだ。
セビージャ戦では、「本当はここでゴールを決めてヒーローになりたかった」という想いを遂げるまでには至らなかったが、岡崎慎司のチャンピオンズ・リーグ挑戦はまだ続く。
「ベスト8はどこも強敵ですよね。まだバルサとかとは当たりたくないですけど。個人的には、まだ試合が残っているからどうなるか分からないけど、アトレティコ・マドリーやユーベともやってみたいですね」
そう語ると少し表情が緩んだが、勝利の歓びに浸るような様子はなかった。プレミアリーグの残留争いは続くうえ、代表での活動もある。なにより自分の先発は「確約されていない」という危機感が大きい。
「毎試合毎試合が勝負。負けたら次は外されるという気持ちで、命がけで戦っているから」
大舞台でゴールを決めて輝けるか? ワールドカップで果たせなかった想いをCL準々決勝の舞台でぶつける。
取材・文:寺野典子(フリーライター)