監督交代という「生贄」を捧げたクラブが優勢? プレミア残留争いの行方は――

カテゴリ:ワールド

山中忍

2017年03月15日

シェイクスピア政権が結果を残し、ラニエリは過去の人に。

2011年からレスターのアシスタントコーチとして働いてきたシェイクスピア。監督昇格後は堅守速攻に回帰し、チームを見事に復活させた。 (C) Getty Images

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 今シーズンのプレミアリーグは28節を終えた現時点で、勝点30で14位のボーンマス以下、7チームに降格の危険がある。
 
 例年通り過酷な残留争いは、指揮官への残酷さも相変わらずだ。降格候補となったクラブでは、次々に監督の首が飛んだ。そのうえ、「仕方なし」の一言で済まされてしまうのだから、まるで残留祈願のための「生贄」である。
 
 さすがにレスターのクラウディオ・ラニエリ解雇は当初、17位に沈んでいても昨シーズンの優勝監督に対する「非礼」だとして世間で非難の声が挙がった。

 しかし、2月後半に入るとメディアでは、改めて監督交代がもたらすポジティブな効果が指摘され始めた。
 
 スウォンジーでは、3か月ともたなかったアメリカ人指揮官のボブ・ブラッドリーに代わり、今年1月から就任したポール・クレメントの手腕が、最下位から降格圏外への浮上と相まって騒がれた。
 
 同じくハルでも、正監督昇格から3か月で職を追われたマイク・フィーランの後任として就任したポルトガル人指揮官のマルコ・シウバが、インテルから獲得したアンドレア・ラノッキアなどレンタルを中心に賢い補強を展開。立て直しの兆しを見せて、「才覚者」との評価を受けている。
 
 そしてレスターも、助監督のクレイグ・シェイクスピアが暫定指揮を任された途端、リーグ戦5連敗中だったチームが堅守速攻に徹した昨シーズンの姿を取り戻し、3月14日に行なわれたセビージャ戦(チャンピオンズ・リーグのラウンド・オブ16第2レグ)を含め、ここにきて公式戦3連勝。去る3月12日には、今シーズン末までのシェイクスピアの正監督就任が発表され、ラニエリはもはや完全に過去の人となった。
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