「あらためて、60歳まで頑張りたいなと思いました」
Jリーグ最年長出場記録を「50歳と0日」に更新したカズは、まず周りの人びとへの感謝を口にした。
「これだけのたくさんのお客さんが来てくれた。自然とグラウンドに来ればモチベーションが上がると思っていたので、僕自身は気負わないようにとだけ心がけていました。18歳でプロになった時、まさか自分が50までやるなんて想像もしてなかった。それは30になっても40になっても同じ。本当にいろんなひとの支えがあって、メディアを含めたみなさんが盛り上げてくれたおかげでここまでこれた。あとは、いまのチームメイトですね。試合に集中したい時、僕のことで周りがざわつくことがある。それでも文句も言わずに助けてくれる。いつも感謝しています」
大観衆と大挙して押し寄せた報道陣。さらに、りさ子夫人やご両親などカズ・ファミリーが集結し、川淵三郎キャプテン、村井満・Jリーグチェアマン、現役時代に苦楽を共にした北澤豪氏、武田修宏氏など、ロッカールーム周りも賑やかだった。武田氏となにを話したのかを振られると、「え? 武田さんでしたっけ? 名前忘れちゃいました。北澤さんはよく分かるんですけど」とおどけ、記者陣の爆笑を誘った。
開幕戦で勝利したとはいえ、シュート1本に終わった悔しさは拭えない。
「やっぱり僕はフォワードなんで、ゴールを取って結果を出すのが大事。ただ、いまのサッカーはハードワークが不可欠で、しっかりディフェンスしたうえでこだわっていきたい。ファンのみなさんも期待してくれてると思うので。もちろん体力的なところは、正直言って大変になってきている部分はあります。でも技術とか経験でカバーできるところはありますし、なによりゴールに関しては、どれだけ貪欲になれるかです。ゴールに対する伸びしろはまだある。そう信じてますね。それもこれも、周りに活かされてるからこそできることなんですけどね」
いつまでも話を聞いていたい。そう思わせるフットボーラーはなかなかいない。老いてますます盛んなキング・カズ。最後まで、熱いメッセージを寄せてくれた。
「サッカーが好きだ。本当にそれに尽きるんですよ。だからこそ続けられる。子どものころから僕はこれしか知らないし、サッカーに感謝している。身体と情熱が続く限り、やりたいなと思います。毎日練習続けるって大変なことだと思いますけど、いろんなひとの力があってできているのであって、その感謝の気持ちを忘れず、失礼のないように全力を尽くしたい。50歳でピッチに立って、仲間と一緒に戦えるのは幸せなこと。あらためて、60歳まで頑張りたいなと思いました(笑)」
取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
「これだけのたくさんのお客さんが来てくれた。自然とグラウンドに来ればモチベーションが上がると思っていたので、僕自身は気負わないようにとだけ心がけていました。18歳でプロになった時、まさか自分が50までやるなんて想像もしてなかった。それは30になっても40になっても同じ。本当にいろんなひとの支えがあって、メディアを含めたみなさんが盛り上げてくれたおかげでここまでこれた。あとは、いまのチームメイトですね。試合に集中したい時、僕のことで周りがざわつくことがある。それでも文句も言わずに助けてくれる。いつも感謝しています」
大観衆と大挙して押し寄せた報道陣。さらに、りさ子夫人やご両親などカズ・ファミリーが集結し、川淵三郎キャプテン、村井満・Jリーグチェアマン、現役時代に苦楽を共にした北澤豪氏、武田修宏氏など、ロッカールーム周りも賑やかだった。武田氏となにを話したのかを振られると、「え? 武田さんでしたっけ? 名前忘れちゃいました。北澤さんはよく分かるんですけど」とおどけ、記者陣の爆笑を誘った。
開幕戦で勝利したとはいえ、シュート1本に終わった悔しさは拭えない。
「やっぱり僕はフォワードなんで、ゴールを取って結果を出すのが大事。ただ、いまのサッカーはハードワークが不可欠で、しっかりディフェンスしたうえでこだわっていきたい。ファンのみなさんも期待してくれてると思うので。もちろん体力的なところは、正直言って大変になってきている部分はあります。でも技術とか経験でカバーできるところはありますし、なによりゴールに関しては、どれだけ貪欲になれるかです。ゴールに対する伸びしろはまだある。そう信じてますね。それもこれも、周りに活かされてるからこそできることなんですけどね」
いつまでも話を聞いていたい。そう思わせるフットボーラーはなかなかいない。老いてますます盛んなキング・カズ。最後まで、熱いメッセージを寄せてくれた。
「サッカーが好きだ。本当にそれに尽きるんですよ。だからこそ続けられる。子どものころから僕はこれしか知らないし、サッカーに感謝している。身体と情熱が続く限り、やりたいなと思います。毎日練習続けるって大変なことだと思いますけど、いろんなひとの力があってできているのであって、その感謝の気持ちを忘れず、失礼のないように全力を尽くしたい。50歳でピッチに立って、仲間と一緒に戦えるのは幸せなこと。あらためて、60歳まで頑張りたいなと思いました(笑)」
取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)