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【小宮良之の日本サッカー兵法書】間もなくJリーグ開幕! スペインの名手に学ぶ、リーグの戦い方

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2017年02月23日

あらゆるシステム、アイデアは全てが有効だ。大事なのは!?…

コンセプトや信念は曲げず、プレーや思考は柔軟に――。バレロンのような“クラック”は、それを的確に行なうことができた。写真はスペイン代表でのもの。 (C) Getty Images

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 戦いの極意を知るバレロンは、さらにこう続ける。
 
「僕は20年以上プレーしてきて、たくさんの監督の指導を受けてきた。クーペル、サッキ、ラニエリ、イルレタ、ロティーナ、オルトラ、フェルナンド・バスケス……いずれも名将ばかりだった」
 
「でも、結論としてひとつ言えるのは、あらゆるシステム、アイデアは全てが有効で、何ひとつ間違いではないということ。つまり、どれが優れているかを語るのはとても難しい」
 
 どれが正しいか、を論じるよりも、決めたものを継続することが大切だということだろう。
 
「フットボールというスポーツは生き物同然さ。それを扱う選手たちには、柔軟であることを求めてくる。誰が監督に関わらず、いかに集団のなかで機能し、活躍できるか。選手たち次第なんだ」
 
「監督のアイデアは大事だよ。でも、状況に応じて自分たちのプレーを変化させないとね。局面局面の創意工夫は欠かせない。選手は、あらゆる展開のなかでプレーできないといけないんだ」
 
「そのために必要なのが、コンセプトとブレないマネジメント。足下がしっかりしているからこそ、選手は目の前のプレーに専念できるんだ」
 
 果たしてJリーグで、戦いを貫けるクラブはどこになるだろうか?
 
 一興である。
 
文:小宮 良之
 
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『おれは最後に笑う』(東邦出版)など多数の書籍を出版しており、2016年2月にはヘスス・スアレス氏との共著『「戦術」への挑戦状 フットボールなで斬り論』(東邦出版)を上梓した。
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