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【指揮官コラム】鹿児島ユナイテッドFC監督 三浦泰年の『情熱地帯』|湯処で「あるバイオリニストの闘争心」に触れて

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年02月23日

「人のために何ができるか」と「絶対に負けたくない」という精神。

鹿児島での初陣は3月11日の藤枝戦。地元・静岡のチームとの対戦というのも、どこか因縁めいたものがある。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 選手たちのサッカー人生も同じであろう。小学生の頃から隣の街にはライバルがいて、ちょっと遠くの離れた所にもライバルがいて、日本中にまだ見ぬ敵がたくさんいて……。「そいつらに負けないぞ!」とやって来たはずだ。
 
 それがいつの日か、氣になる対象がライバルの存在から自分自身となり、さらに自分自身さえよければいいという考えから、今度は人のために何ができるかと考え出す。
 
 サッカーの世界であれば、「日本サッカーの発展のために何ができるか?」であったり、監督であれば「ひとりの選手が、選手としてどう成長し続けられるか?」「もっとサッカーを愛する人間になってもらうために」……と人のためにと変わってくる。
 
 しかし、一方で「闘争心」なくしてはどんな世界でも成長はない。式町さんを見ていると、「生きる」ということにおいて、健康で生まれて来ただけでは健康とは呼ばないのではないかと思えてくる。
 
 強い闘争心を持って生き続けようとし、その道を一歩でも踏み出した人が健康であり、成功者に近づけるのでは。もっと「リバウンドメンタリティ」を、「この野郎、こんちくしょう」と見返すという気持ち、根性を持たなくてはいけない。
 
 サッカー界もそうだ。決して優勝しなければいけないという意味ではないが、ワールドカップに出場していれば安泰、ではいけない。
 
 何でもそうだが、忘れてはいけないことがある。日本もかつてはヨーロッパ諸国に二桁も得点されていた時代があったのでは……。最近であれば2014年ワールドカップだ。コートジボワールに負けて、コロンビアに歯が立たなかったことを覚えているだろうか?
 
 相手ではなく自分軸で進む事の許される日本サッカー界になりつつあるからこそ、もっとリバウンドメンタリティを強く持って進むべきだ。
 
 忘れてはいけないことに強い闘争心で向かっていかなくてはならないのだ。いたる場面で、心の弱さを多く感じるこの頃。
 
 脳に障がいを持つ彼のように、「絶対に負けたくない」という精神をもう一度思い出さなくては、と自分自身にも言い聞かせた。
 
 サウナに行って良かった(笑)。
 
2017年2月22日
三浦泰年
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