人気ブランド『サッカージャンキー』が標榜する、世界進出とジャパンスタイル

カテゴリ:特集

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年02月16日

横浜FCとの提携に続き、バルセロナとも契約締結

2015年には横浜FCのユニホームサプライヤーとなり、サプライズを提供。三浦知良(写真)の一言が決め手に。写真:小倉直樹

画像を見る

 ビームスやJUNグループとのコラボや、ロフト、東急ハンズでの販売など、既成概念にとらわれないアプローチで業務展開を続け、サッカーに興味のない一般の人びとの間で認知度を高めていった。
 
 創業当初はギア系が2割で、カジュアル系が8割だったという。後者で実績を積んでから前者を伸ばそうと考えていた矢先、横浜FCとのサプライヤー契約が決まった。
 
「サッカーで繋がった方々とのフットサルで、偶然横浜FCの方がいらしたんです。試合中ですよ。『来年やりません?』って言われて、『あ、いいですよ』と。そんな感じでしたね。最後はカズ(三浦知良)さんの『いいじゃん、ジャンキー!!』の一言で決まりました(笑)」
 
 ほかにも、現在はサイパン代表チームにもユニホームを提供している。海外に手を伸ばした背景には、「日本のサッカー文化を洋服を通じて伝えたい」との想いが、根底にあったという。
 
「あいかわらず海外での日本のイメージって、みんなメガネをかけてるとか中国や韓国のとまざってたりとか、残念ながら浸透していないんです。じゃあどういう風にしたら伝えやすいかを考えたら、世界中で愛されているカルチャー、サッカーを交えればいいじゃないかと。そして、相撲や歌舞伎、忍者、侍などをモチーフにしながら、エド・フットボールを作りました」
 
 さらに、イラストレーターのジェリーさんとの長きに渡るコラボが、意外なクラブの目に留まる。独特なタッチで描かれたメッシやイニエスタ、ピケらの似顔絵とグッズに感銘を受けたルセロナの関係者から、業務提携の正式オファーを受けたのだ。
 
「もうびっくりですよ。日本人ってちゃんとバルセロナのことを知っているんだと、初めて気づいたらしいんです。だったら一緒にやろうと言ってもらえたのがきっかけで、あとはとんとん拍子に話が進みました。バルセロナだけでなく、マンチェスター・シティ、リバプール、ユベントスともオフィシャル契約が決まっています」
 
 日本国内のアパレルブランドが、このような形で欧州メガクラブとオフィシャルグッズ契約を結ぶのは、きわめて稀なケースだ。ついに世界進出への大きな足掛かりを掴んだ青木氏だが、謙虚なスタンスを崩さない。バルセロナ側から当地でのグッズ販売を打診されても、「いずれはと思ってますが、まだまだ。こっちで実績を作ってからやらせてくださいと返事しました」と、しっかり足元を見つめている。
 
【関連記事】
今月50歳のカズが先発! 鹿島のブラジル人選手から挨拶される場面も――NYC宮崎ラウンド
けやき坂46・影山優佳さんが「サッカー愛」、独自の「サンフレッチェ歴代ベスト11」を語る!
【Jリーグ都道府県別選手数ランキング】1位東京は全1558人の約1割。“王国”静岡は沼津が入会するも…
チーム合流のカズ、50の余裕「1967年生まれの自分を対戦相手はどう思うかな…」
【横浜FC】カズの存在に導かれて――。J1昇格の“切り札”・増山朝陽の秘めたる野望
Jリーグマスコット総選挙の40位から49位を発表!最下位はなんと…

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ