【ミラン番記者】本田圭佑は悪態バッカをどんな思いでなだめていたのか?

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2017年02月08日

本田はモンテッラの構想からほとんど外れている。

デウロフェウはさっそくチームに馴染みつつある。コンディションが上がればさらに期待できそうだ。写真:Alberto LINGRIA

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 バッカはあの時、「なんでいつも俺なんだ!」と叫んでいた。毎試合ほぼスタメンの彼が、ほとんどプレーできない選手も少なくない場所で。浅はかとしか言いようがない。
 
 本田は残念ながら、そのほとんどプレーできない中のひとりだ。今後もこのままいけば、シーズン終了までずっとベンチに座っているかもしれない。
 
 昨シーズンまでは監督が優遇する選手が他にいたとしても、それでも多少は入り込むスペースがあった。しかし今シーズンは、パートタイムのプレーさえも期待できない。本田はモンテッラの構想からほとんど外れているのだ。
 
 だから、時が過ぎても本田の出場時間は一向に伸びない。今シーズンはここまでで、ミランはセリエAとコッパ・イタリアで計25試合を戦ってきた。しかし、そのうち本田がピッチに足を踏み入れたのはたったの6試合。スタメンに名を連ねたのは一度だけで、プレータイムは計95分間だ。
 
 本田は2014年1月の加入以降、ミランで公式戦の89試合でプレーしてきた。もし今シーズンも昨シーズンのように準レギュラー以上の立ち位置ならば、100試合出場を達成し、夏に契約満了でミランを後にできたはずだ。
 
 しかし、今のままでは100試合出場は不可能に近い目標だ。1月のメルカートで加入した2人のライバル、ジェラール・デウロフェウ(エバートンからレンタル加入)とルーカス・オカンポス(ジェノアから加入。レンタル元はマルセイユ)は、モンテッラ構想の中で本田より明らかに序列が上だ。
 
 サンプドリア戦は、デウロフェウが4-3-3の左ウイングで先発、オカンポスがベンチスタートだった。後半に入って1点を奪うためモンテッラが4-2-3-1にシステムを変えると、2列目は右からデウロフェウ、スソ、オカンポスという構成になった。
 
 つまりどんなシステムに変わろうとも、得意とする2列目のポジションに多くの選手が必要となったとしても、本田にはチャンスがないということだ。おまけにこの日がミラン・デビューだったオカンポスは、さっそく攻撃に変化を付け、可能性を感じさせた。
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