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【選手権舞台裏】柴崎岳ら輩出した青森山田。雪との“共生”で辿り着いた「限界を設けない」という境地

カテゴリ:高校・ユース・その他

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2017年01月10日

FC東京入りするGK廣末は言った。「もがき続け、限界を設けず自分を追い込んできた」。

歓喜するGK廣末。「限界を設けず、追い込んできた」。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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  当時と今、そしてこれからも。雪といかに向き合うかという格闘であり共生が、青森山田のベースを培っていくのだと感じた。そして指揮官は、「雪を味方につけて、北国であることを誇りにしてプレーし、この優勝を果たせた」と胸を張って言った。
 
 とはいえ、「きつい思い出しかないですね」とGK廣末は言う。その言葉は奥深い。
 
 ただ単に、練習が辛かったわけではない。環境が嫌だったわけでもない。廣末は言った。
 
「ひたすらもがいて、もがき続けて……。自分で限界を設けず、追い込んできたことで、今があります」
 
 自分自身に対する妥協を許さない。青森山田の選手たちに通底しているのが、雪を言い訳に負けたくないという強い想いだ。だから今大会の決勝でも、2点目を奪ったあと、さらに良い形から、3点目、4点目を狙い、最後は途中出場の佐々木が5点目のミドルを叩き込んだ。進化を続けながら、全国制覇を成し遂げていったのだ。
 
 自分たちではどうにもコントロールできない雪との日々。降り積もる雪を前に、うんざりする気持ちを奮い立たせる。その時点から難儀だったに違いない。

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