2017年度も楽しみな両雄のバトル。
運命のPK戦。長崎総科大附の第1キッカーは、2年生エースの安藤だ。
渾身の力を込めて放った一撃は、相手GK泉森涼太(2年)の好守に阻まれた。その直後、鹿児島城西は、「去年(昨年大会)、兄が外してたんで、リベンジじゃないけど、PK戦になったら絶対に決めてやろうと思ってました。自信もありました」と語る生駒が、スポットにボールを据える。1年前の選手権1回戦、鹿児島城西は2年連続PK戦で涙を呑んだ。ラストキッカーとなったのが、生駒の実兄・稀生(けい)さんだった。
生駒は豪快にネットに突き刺し、その後も鹿児島城西は全員が成功。4-2でPK戦を制した。
泣き崩れた安藤は、なかなか起き上がれない。試合後のミックスゾーンも号泣のまま通り過ぎ、スタンドで応援を続けた3年生たちに声をかけられると、ふたたびその場に座り込んだ。ひと息ついてようやく記者の前に現われてくれたが、それでも肩を震わせていた。
「仁(生駒)との戦いは楽しめました。全国の舞台で思い切りやりあえて、そこは満足してます。でも、負けてしまって、3年生に本当に申し訳ない。もう先輩たちとボールを蹴れないのかと思うと……。つらいです。1点も取れずに終わってしまった。来年また、ここに戻ってきます」
安藤の想いを引き継ぎ、生駒は1月3日の3回戦(ベスト16)で東福岡の強力アタッカー陣とあいまみえる。
「Jリーグ入りが決まっている選手が3人いますけど、その3人だけじゃなく、どの選手もみんなすごいですからね。チャレンジャー精神で臨みます」
2017年度の高校サッカーをリードするだろう、ふたつの大器。この日の試合の軍配は鹿児島城西に上がったが、安藤と生駒の高次元のバトルはこれからも続いていく。
ぜひとも覚えておいてほしい名前だ。
取材・文:川原崇(高校サッカーダイジェスト)
渾身の力を込めて放った一撃は、相手GK泉森涼太(2年)の好守に阻まれた。その直後、鹿児島城西は、「去年(昨年大会)、兄が外してたんで、リベンジじゃないけど、PK戦になったら絶対に決めてやろうと思ってました。自信もありました」と語る生駒が、スポットにボールを据える。1年前の選手権1回戦、鹿児島城西は2年連続PK戦で涙を呑んだ。ラストキッカーとなったのが、生駒の実兄・稀生(けい)さんだった。
生駒は豪快にネットに突き刺し、その後も鹿児島城西は全員が成功。4-2でPK戦を制した。
泣き崩れた安藤は、なかなか起き上がれない。試合後のミックスゾーンも号泣のまま通り過ぎ、スタンドで応援を続けた3年生たちに声をかけられると、ふたたびその場に座り込んだ。ひと息ついてようやく記者の前に現われてくれたが、それでも肩を震わせていた。
「仁(生駒)との戦いは楽しめました。全国の舞台で思い切りやりあえて、そこは満足してます。でも、負けてしまって、3年生に本当に申し訳ない。もう先輩たちとボールを蹴れないのかと思うと……。つらいです。1点も取れずに終わってしまった。来年また、ここに戻ってきます」
安藤の想いを引き継ぎ、生駒は1月3日の3回戦(ベスト16)で東福岡の強力アタッカー陣とあいまみえる。
「Jリーグ入りが決まっている選手が3人いますけど、その3人だけじゃなく、どの選手もみんなすごいですからね。チャレンジャー精神で臨みます」
2017年度の高校サッカーをリードするだろう、ふたつの大器。この日の試合の軍配は鹿児島城西に上がったが、安藤と生駒の高次元のバトルはこれからも続いていく。
ぜひとも覚えておいてほしい名前だ。
取材・文:川原崇(高校サッカーダイジェスト)