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【鹿島|2016年総括】OB秋田豊が語る常勝軍団の強さ。「CS第2戦の後半途中から“スイッチ”が入った」

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2017年01月01日

「極論すれば、内容は無視して、とにかく最終的な勝ち負けにこだわる」

CS決勝の第2戦では、浦和が逃げ切りにシフトしたその“隙”を見逃さず、攻撃の強度を上げて、逆転に成功。勝負強さをいかんなく発揮し、リーグ優勝を勝ち取った。(C)SOCCER DIGEST

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 カイオの移籍も大きく響いたはず。夏場には一時、3連敗を喫するなど大きく調子を落とし、金崎と石井監督との衝突もあった。怪我人も少なくなかったし、いくつかの悪い要素が重なって、結局、第2ステージはまさかの11位という不甲斐ない結果に終わった。
 
 上手くいかない理由について、それぞれの考えはあったと思う。でも、それをひとつにまとめきれず、チームとして同じ方向を向けていなかったように感じた。
 
 モヤモヤしたままの状況で臨んだチャンピオンシップでも、準決勝の川崎戦は1-0で勝ったとはいえ、決して内容が良かったわけではない。浦和との決勝でも、正直に言えば、鹿島らしさを見せられたのは、第2戦の後半途中からだった。
 
 1-1で迎えた59分、浦和はシャドーの高木に代えて、ボランチの青木を投入する。この時点でトータルスコア2-1の浦和が逃げ切りに入ったことが見て取れたけど、ここで鹿島は“スイッチ”が入った。アウェーゴールの関係で、あと1点取れば優勝できる鹿島は攻撃の強度を上げて、そして狙いどおりにゴールを奪ってみせた。
 
 そういう意味では、鹿島は運が良かったと思う。ただ、勝負どころを見逃さず、そこで一気に畳みかける強さはさすがでもあった。いくら内容が悪くても、とことん結果にこだわる。そうやっていくつものタイトルを獲得してきた鹿島というクラブの伝統が、あのチャンピオンシップではいかんなく発揮されたのだろう。
 
 リーグタイトルを獲った勢いそのまま、クラブワールドカップでは、アジア勢初の準優勝という歴史を刻んだ。難しい戦いの連続だったけど、我慢するところは我慢して、訪れたチャンスを見逃さず、確実にモノにする。極論すれば、内容は無視して、とにかく最終的な勝ち負けにこだわる。そのベクトルが、チャンピオンシップを通じてひとつの方向に集約されていったからこその結果だろう。
 
 こうなると、鹿島は本当に強い。簡単には負けない。調子が悪くても、ごまかしながら勝ちにもっていける。そのことを改めて確認できた。
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