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【2017年の注目銘柄|リーガ編】パスサッカーを貫くセビージャとソシエダ、癌克服が期待される逸材DF etc.

カテゴリ:ワールド

下村正幸

2017年01月01日

復帰へのエールも込めて2017年の注目選手の1人に。

前半戦で一気に台頭したジェライ。癌からの回復が待たれる。(C)Getty Images

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 もっともその一方で、「バスク人のみでチームを構成する」という哲学の下、自由に補強ができないクラブ理念を逆手に取るかのように今シーズンもまたケパ・アリサバラガ、ジェライ・アルバレス、イニゴ・レクエ、アシエル・ビジャリブレといった若手を抜擢し、競争力の高いチームを作り続けている功績はやはり見逃せない。
 
 2013年夏に監督復帰を果たしてから今シーズンが4年目。集大成とも位置付けられる今年、バルベルデはタイトル獲得に燃えている。
 
 まずは1月6日、コパ・デル・レイのベスト16でバルセロナと対戦することが決まった。この10年近く、同コンペティションで幾度も煮え湯を飲まされ、自らもルイス・エンリケ監督が退任した場合の後継者候補にも挙げられている因縁の相手にリベンジなるか、年明け早々の激突に注目だ。
 
 そのバルベルデの秘蔵っ子の一人であるジェライが、睾丸に癌を患っているショッキングなニュースが舞い込んできたのはクリスマスイブ前日の12月23日だった。27日の手術は無事成功したものの、復帰時期はまだ公表されていない。
 
 今シーズンのELサッスオーロ戦(9月15日)でトップチームデビューを果たすや、瞬く間にDFラインの柱に名乗りを上げた新進気鋭の若手は、レサマ(ビルバオの下部組織の総称)時代から冷静さの中にもハートのこもったプレーがカルレス・プジョールとも比較されてきた。
 
 出足の鋭さと球際の激しさを兼備し、空中戦にも強さを見せ、その鮮烈な活躍によりA代表候補にも名前を連ねていたほど。まずは病を治すことが先決であるが、復帰へのエールも込めて2017年の注目選手の1人に挙げさせてもらった。
 
 もう一人、注目の若手として推したいのがベティスのダニ・セバジョスだ。今シーズンは開幕からグスタボ・ポジェ監督に冷遇され、退団説も浮上していたが、11月の指揮官交代を境に出場機会が急増し、自慢の攻撃センスを発揮しつつある。
 
 新監督のビクトル・サンチェスは従来の2列目ではなく、セントラルMFの一角として起用。セバージョスはその期待に応え、パスやドリブルを効果的に発揮しながらゲームメイクへの関与を高めながら、守備にも奔走し、中盤の司令塔として攻守において存在感を高めつつある。
 
 同じ町のライバルであるセビージャが躍進を続ける一方、ここのところすっかり影が薄くなっているベティスにあって、復権に欠かせない一押しの俊英だ。
 
文:下村正幸
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