ともに不可欠な存在となったW酒井、内田はついに戦線復帰!

キャプテン就任の効果はてきめん! 酒井高徳に牽引されるハンブルクは、このまま降格圏内を抜け出して急上昇を遂げられるか。 (C) Getty Images

ELで1年9か月ぶりにピッチに戻ってきた内田。次の目標「ホームゲームへの出場」も間もなくクリアされるだろう。 (C) Getty Images
◇酒井 高徳(ハンブルク)
前半戦の採点:75点
今シーズンの成績:ブンデスリーガ=16試合・0得点・1アシスト/DFBカップ=2試合・0得点・0アシスト
残留を争う名門ハンブルクの主将に就任したことで、酒井にとっては大きな変化が起きた前半戦となった。リーグ戦16試合、カップ戦2試合と、公式戦全試合に出場を果たしたが、これはチームで酒井ただひとりだ。
シーズン序盤は本職の右SBでプレーしていたが、9月末に就任したギスドル監督が酒井をボランチに抜擢したことで、状況が変わり始める。11月には、日本人選手初のチームキャプテンに指名され、大きな責任を背負うことになった。
そして、ここからチームは4戦無敗、6試合で3勝2分け1敗と、成績を劇的に改善させた。酒井自身もダルムシュタット戦でアシストを記録するなど、キャプテンの名に恥じないプレーを見せているが、その役割ゆえに、求められるものも大きくなっている。(山口裕平)
◇内田 篤人(シャルケ)
前半戦の採点:50点
今シーズンの成績:ブンデスリーガ=0試合・0得点・0アシスト/EL/1試合・0得点・0アシスト/DFBカップ=0試合・0得点・0アシスト
12月8日のELグループステージ最終節、レッドブル・ザルツブルク戦で、内田がピッチに戻ってきた。
これは2015年3月31日に行なわれた日本対ウズベキスタン戦以来の実戦復帰で、公式戦としては同年3月10日のCL決勝トーナメント1回戦、レアル・マドリード戦以来、実に1年9か月ぶりのことだった。
クラブからは保存療法を勧めながらも、昨夏に右ヒザの手術を敢行したが復帰には至らず、2016年6月からは古巣鹿島でリハビリを開始。すると1か月後にはボールを使った練習に参加できるようになったが、復帰へのめどは立たなかった。
10月4日に行なった精密検査で明らかな改善が見られると、その後はチーム練習に合流し、前述の帰還となった。
後半戦では、15年3月7日以来となるリーガへの復帰を目指す。(山口裕平)
前半戦の採点:75点
今シーズンの成績:ブンデスリーガ=16試合・0得点・1アシスト/DFBカップ=2試合・0得点・0アシスト
残留を争う名門ハンブルクの主将に就任したことで、酒井にとっては大きな変化が起きた前半戦となった。リーグ戦16試合、カップ戦2試合と、公式戦全試合に出場を果たしたが、これはチームで酒井ただひとりだ。
シーズン序盤は本職の右SBでプレーしていたが、9月末に就任したギスドル監督が酒井をボランチに抜擢したことで、状況が変わり始める。11月には、日本人選手初のチームキャプテンに指名され、大きな責任を背負うことになった。
そして、ここからチームは4戦無敗、6試合で3勝2分け1敗と、成績を劇的に改善させた。酒井自身もダルムシュタット戦でアシストを記録するなど、キャプテンの名に恥じないプレーを見せているが、その役割ゆえに、求められるものも大きくなっている。(山口裕平)
◇内田 篤人(シャルケ)
前半戦の採点:50点
今シーズンの成績:ブンデスリーガ=0試合・0得点・0アシスト/EL/1試合・0得点・0アシスト/DFBカップ=0試合・0得点・0アシスト
12月8日のELグループステージ最終節、レッドブル・ザルツブルク戦で、内田がピッチに戻ってきた。
これは2015年3月31日に行なわれた日本対ウズベキスタン戦以来の実戦復帰で、公式戦としては同年3月10日のCL決勝トーナメント1回戦、レアル・マドリード戦以来、実に1年9か月ぶりのことだった。
クラブからは保存療法を勧めながらも、昨夏に右ヒザの手術を敢行したが復帰には至らず、2016年6月からは古巣鹿島でリハビリを開始。すると1か月後にはボールを使った練習に参加できるようになったが、復帰へのめどは立たなかった。
10月4日に行なった精密検査で明らかな改善が見られると、その後はチーム練習に合流し、前述の帰還となった。
後半戦では、15年3月7日以来となるリーガへの復帰を目指す。(山口裕平)
◇酒井 宏樹(マルセイユ)
前半戦の採点:70点
今シーズン成績:リーグアン=18試合・0得点・0アシスト/リーグ・カップ=2試合・0得点・0アシスト
グッドサプライズになった。前半戦を終えて『レキップ』紙の年間ベストイレブン候補にノミネートされた事実が、そのパフォーマンスの高さを如実に物語る。
欧州屈指のプレッシャーで有名なマルセイユに危機の真っ只中で入団しながら(10月にオーナー、監督、SDが一挙交代)、「日本人にマルセイユは無理」の下馬評を覆して、立派な支柱となった。チームが下位低迷していた序盤に一度だけ大きなミスがあったが、以後は尻上りに調子を上げた。
インテリジェントかつ献身的に攻撃参加しつつ、帰陣が速く守備も安定。18節のリール戦では酒井のタックル成功から得点に繋がり、チームを勝利に導いた。貢献度と謙虚な姿勢が、フランスでも広く認められる試合となった。
縦のコンビを組む相棒のトバンは、「みんな気付いていないと思うけど、酒井は僕に動きやすいスペースを作ってくれるんだ。彼なしに僕のハイパフォーマンスはないよ」と感謝している。
惜しむらくは、得点に直結する仕事を見せられなかったこと。アシストかゴールを記録できていれば、75点以上に値する出来だった。(結城麻里)
前半戦の採点:70点
今シーズン成績:リーグアン=18試合・0得点・0アシスト/リーグ・カップ=2試合・0得点・0アシスト
グッドサプライズになった。前半戦を終えて『レキップ』紙の年間ベストイレブン候補にノミネートされた事実が、そのパフォーマンスの高さを如実に物語る。
欧州屈指のプレッシャーで有名なマルセイユに危機の真っ只中で入団しながら(10月にオーナー、監督、SDが一挙交代)、「日本人にマルセイユは無理」の下馬評を覆して、立派な支柱となった。チームが下位低迷していた序盤に一度だけ大きなミスがあったが、以後は尻上りに調子を上げた。
インテリジェントかつ献身的に攻撃参加しつつ、帰陣が速く守備も安定。18節のリール戦では酒井のタックル成功から得点に繋がり、チームを勝利に導いた。貢献度と謙虚な姿勢が、フランスでも広く認められる試合となった。
縦のコンビを組む相棒のトバンは、「みんな気付いていないと思うけど、酒井は僕に動きやすいスペースを作ってくれるんだ。彼なしに僕のハイパフォーマンスはないよ」と感謝している。
惜しむらくは、得点に直結する仕事を見せられなかったこと。アシストかゴールを記録できていれば、75点以上に値する出来だった。(結城麻里)