高校サッカーは３年間しかありません。“３年の重み”は十分に理解していたつもりだったんですけど、高校選手権の戦いをまとめた『最後のロッカールーム』のビデオを拝見した時に、この大会に懸ける想い、監督の厳しい指導の下で頑張ってきた練習、かけがえのない仲間たち……、そういった様々な要素が詰まっているんだなと、鳥肌が立ちました。
 
　もちろんプロの選手も熱い戦いをされているんですが、３年間の努力をひとつの大会、目の前の一試合に注ぎ込む高校サッカーは、キラキラしていて、すごくカッコいいですよね。私と同い年であったり、一個上、一個下の方々がプレーしている姿を見ると、『私も頑張ろう！』と力が湧いてきます。だからこそ私も、応援マネージャーとして、頂いた分の力を選手の皆さんに返したいなと思っています。
 
　高校選手権は一発勝負のトーナメントで、負けたらそこで終わってしまう。私もドラマ、映画、雑誌といろんなお仕事をさせて頂いてきて、それぞれの作品が私にとって勝負です。どの作品も全力で挑みたいと思っているし、そこで全力を出せないと絶対に後悔するので、もしかしたら感覚的に近い部分があるのかもしれません。
 
　準決勝、決勝が開催される埼玉スタジアムは、日本代表の試合も行なわれるとても大きな会場ですよね。たくさんの方々が見つめるなかで、３年間のすべてを凝縮するとなると、どうしても緊張してしまうと思います。もし私だったら100パーセントの力を出せるかどうか、不安になってしまうところですけど、選手の皆さんには、今までの自分の努力を信じて、思いっきりプレーしてほしいです。
 
　今大会の応援リーダーでもある岡崎（慎司）選手のように、全身でボールをゴールに押し込む力強いプレー、熱血的なプレーが見られたら嬉しいです。泥臭くても全力で、そしてみんなでゴールに向けてボールを運んで行ってほしいなと思います。