鹿島アントラーズ（開催国代表／日本）
＜今大会の戦績＞
１回戦：対オークランド・シティ　２-１
準々決勝：対マメロディ・サンダウンズ　２-０
準決勝：対アトレティコ・ナシオナル　３-０
 
　中２日で３試合を勝ち抜き、アジア勢として初めて決勝進出を決めた鹿島アントラーズ。今回は準決勝のアトレティコ・ナシオナル戦から中３日とやや間隔が空いたことで、16日はオフと休養を取ることができた。依然として厳しい日程と言えるが、準決勝のクラブ・アメリカ戦から中２日で決勝を迎えるR・マドリーに比べれば、怪我人も少なく、良いコンディションで当日を迎えられそうだ。
 
　石井正忠監督は先発を多少、変更する見込み。左足首の捻挫で途中出場が続いていた金崎夢生が満を持して、今大会初先発しそうだ。指揮官も「この何試合か前からは非常に良い状態になっている。今の段階では90分戦えると思っている」と話している。さらに準決勝はボランチだった柴崎岳をひとつ前に上げて左MFで起用し、空いたボランチには永木亮太が入る見込み。安定したディフェンスラインには手をつけない。
 
　欧州王者との対戦を前に、石井監督は「この素晴らしい舞台に立てて素直に嬉しい。ワクワクしている」と話し、柴崎は「僕も同じで、早く試合をしたくてウズウズしている」と心境を明かした。やるからにはどんな相手でも貪欲に勝利だけを目指す、鹿島のスタイルで挑む考えだ。
 
　石井監督は相手の強みを「カウンターの部分でいうと、切り替えの早さ」と指摘し、「リスクマネジメントをすることが重要」と選手に注意を促した。また、柴崎は「得点機は相手ボールを奪った瞬間にある」と説明。「ボールをとった後、相手の陣形が一番崩れている時。そういったチャンスはしっかりものにしていきたい」と守るだけではなく、一刺しを狙っていく。
 
　また、柴崎は「まだまだ日本のサッカーは世界にとってはレベルの高いものではない」としながらも、「レアル・マドリーのようなクラブにいつか鹿島アントラーズがなれるように。その第一歩として明日の試合を戦いたい」と表明。「楽しみにしていることは特にないですね。キャプテン（小笠原満男）が常々、２位も最下位も一緒だと言っているので、明日（決勝は）勝たないとなんの意味もない。最後もクラブとして、勝利を収めたいという思いがある」と強気に言い放った。

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