【川崎】風間監督の意思を継ぐ〝鬼木新体制〞の指針とは

カテゴリ:Jリーグ

江藤高志

2016年12月01日

チーム編成については、なかなか口を開かない。

大久保の移籍が決定的な前線には補強が必要だろう。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 長谷川竜也も、風間監督の下で自身の能力をどのように生かすべきか、鬼木コーチから助言をもらったと振り返る。「風間さんが話すことにプラスアルファして、選手として大事にすべきことを伝えてくれます。自分の特徴を客観的に見て、もっとこうしたほうがいいんじゃないかと、的確に指摘してくれますね」
 
 監督が大局を語る立場なら、コーチは監督の理論を選手個々に落とし込む役割を担う。鬼木コーチに関して言えば、指揮官の良き右腕となって、その役割を上手くこなしている。
 
 ちなみに鬼木コーチは気さくな一面も持っており、クラブハウスで選手を取材していると、その様子を茶化すことがある。そうした日常を見ていると、谷口の「表現が合っているかは分からないですが、絡みやすいというか話しかけやすいですし、選手の声をしっかり聞いてくれます」との言葉にも大きく頷ける。
 
 ただ、来季のチーム編成については、なかなか口を開かない。というのも、新監督である以前に、今は風間監督とともにタイトル獲得を目指す立場にいるからだ。すでにチャンピオンシップは敗退してしまったが、まだ天皇杯が残っている。
 
 なお、今オフに強化部が補強ポイントとして挙げているのが、FWとDFだ。特にFWに関しては大久保嘉人のFC東京への移籍が決定的。また、新しいコーチングスタッフをどれくらいで固められるかも不明だ。あるいは、鬼木体制が軌道に乗るまでには予想以上に時間 が掛かるかもしれない。

文:江藤高志(川崎フットボールアディクト編集長)
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