裏天王山がもたらした両者の覚悟。流経大柏と新潟U-18のプレミア残留争いの行方は?

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2016年11月29日

「(残留へ)何かが足りなかった。でも、その何かが分かれば……」

新潟U-18は堀(9番)が78分に先制点を奪う。この1点を守り切った新潟が残留へ望みをつないだ。写真:安藤隆人

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流経大柏は本田(10番)やFW古谷らを軸に攻撃を仕掛けたが、1点が遠かった。写真:安藤隆人

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「去年は選手権予選決勝で負けた後に、選手たちが意地を見せて残留を掴み取った。今年も同じような状況でラッシュを期待したけど、今回は何かが足りなかった。その何かをこれからしっかりと考えないといけない」
 
 試合後、流経大柏・本田監督は無念の表情を見せた。
「でも、その何かがしっかりと分かれば、来年のチーム作りにつながる。今、1年生が伸びて来ているので、楽しみでもある」と、指揮官はまっすぐに前を見つめ、『ただでは転ばない』意志をはっきりと示していた。
 
 一方、今節は踏みとどまった新潟だが、残り2試合で鹿島との勝点差が5と、依然厳しい状況が続く。
「今日は全員で戦えた。もう勝つしかない状況なので、降格・残留云々を考えるのではなく、一戦一戦、目の前の戦いに集中して行きたい」(入江監督)
 
 裏天王山を全員でモノにした自信を次につなげて。さらに一体感を高めて試合に挑み、その上で出た結果を受け入れる。新潟はすでに覚悟を決めていた。
 
 かくして裏天王山は決着がついた。共通しているのは、流経大柏は来年に、新潟は次節にと、次に向けての覚悟が芽生えていること。ともに1、2年生にタレントを揃えるチームだけに、苦しい1年を過ごしたことによって掴んだ成果、そして来年に向けて築かれた土台は、必ずあるはずだ。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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