主力がピークを過ぎ、次世代の突き上げも弱い日本は、ウルグアイのしぶとさ、勝負強さを身につけなければならない。
翻ってウルグアイは、攻められるほど強くなる。
ブラジル、アルゼンチンという大国と国境を接する小国は、それゆえサッカーが思い通りになるとは考えていない。敵のリズムを壊すこと、敵の隙を突くことが、彼らにとってのサッカーである。
いままでの日本はアジアに限ればタレント軍団、ブラジルのようなところがあった。韓国やオーストラリアを除けば、敵は日本を恐れて引いてくれるため、ポゼッションを主体にした自分たちのサッカーを貫けばよかった。
だが、もういままでのようにはいかない。本田や香川、長友といった主力はピークを過ぎ、次世代の突き上げも弱い。昨年のアジアカップも準々決勝で敗れたように、アジアの盟主の座を明け渡した。
アジアのブラジルではなくなった日本は、ウルグアイのしぶとさ、勝負強さを身につけなければならないのだ。
これは後退に見えるかもしれない。だがアジアの先、世界で勝つことを考えると前進といってもいいのではないだろうか。
文:熊崎 敬(スポーツライター)
ブラジル、アルゼンチンという大国と国境を接する小国は、それゆえサッカーが思い通りになるとは考えていない。敵のリズムを壊すこと、敵の隙を突くことが、彼らにとってのサッカーである。
いままでの日本はアジアに限ればタレント軍団、ブラジルのようなところがあった。韓国やオーストラリアを除けば、敵は日本を恐れて引いてくれるため、ポゼッションを主体にした自分たちのサッカーを貫けばよかった。
だが、もういままでのようにはいかない。本田や香川、長友といった主力はピークを過ぎ、次世代の突き上げも弱い。昨年のアジアカップも準々決勝で敗れたように、アジアの盟主の座を明け渡した。
アジアのブラジルではなくなった日本は、ウルグアイのしぶとさ、勝負強さを身につけなければならないのだ。
これは後退に見えるかもしれない。だがアジアの先、世界で勝つことを考えると前進といってもいいのではないだろうか。
文:熊崎 敬(スポーツライター)