【選手権出場校】静岡・藤枝明誠|「超攻撃的」スタイルで王国復活を目指す

カテゴリ:高校・ユース・その他

平野貴也

2016年11月19日

「今年は個性豊かな集団で多彩な攻撃ができる。それを全国で見せたい」

決勝では自らの決勝ゴールを含む2得点に絡んだ遠野(9番)。持ち前の得点感覚を発揮し、逆転勝利に大きく貢献した。写真:平野貴也

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 藤枝明誠は、ショートパスをつなぎながら、ドリブル突破やワンツーを織り交ぜる攻撃的なスタイルが伝統だが、今季は攻撃陣に特に個性の強い選手が集まり、魅力的なアタックを体現している。最前線の藤本はサガン鳥栖U-15出身で足もとの技術が高く、前を向けば選択肢は多彩。2得点の遠野は、小柄だが身体能力が高く、浮き球は特に得意だ。
 
 ボランチとトップ下を兼務するようなバランスを取る10番の丹羽は、キックの質が高く、隙あらば崩しのパスを繰り出す。藤本は「我の強い選手が多くて、最初はみんながそれぞれのイメージでしか動けなかったけど、夏のインターハイ予選で負けてから、連動している時に結果が出ているということをみんなが分かって来た」と夏以降に連係力が高まっている手応えを話した。
 
 かつて浦和でプレーした松本安司監督は「今年は、個の能力が高い。でも、まだ完成度は70~80パーセント」と満足していないが、全国大会でも十分に通用する攻撃力を持っていることは、この試合でも証明した。
 
 丹羽は「今年は個性豊かな集団で、多彩な攻撃ができる。それを全国で見せたい。静岡の代表になれたので、静岡の『王国復活』を目指して良い準備をして、全国優勝の目標を達成したい」と次なる目標を見据えた。超攻撃的サッカーで王国復活へ。藤枝明誠が2回目の全国出場で偉業に挑む。

取材・文:平野貴也(フリーライター)
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