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【日本代表】ハリルの進退は「世界で勝てるか」どうかで決めるべき。サウジ戦の結果だけで判断するのは危険だ

カテゴリ:日本代表

佐藤俊

2016年11月17日

ロンドン五輪世代の共通意識が、スムーズなパスサッカーを機能させた。

山口(写真)や清武らロンドン五輪世代の選手たちが、攻撃を牽引した。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 危機感を覚えた選手はオマーン戦前に話し合い、意図的にパスサッカーを展開するようにした。それが機能し、オマーン戦では複数の選手が関わるパスワークから大迫のゴ-ルが生まれた。
 
 その中心にいたのがロンドン五輪世代だ。サウジアラビア戦では、その世代である清武弘嗣、山口蛍、酒井宏樹、原口元気、大迫勇也の5名が一緒にプレーした。彼らはそれぞれパスサッカーを主体として成長してきた。U-23日本代表でもアジア予選の時はそのサッカーで勝ち進み、世代特有のサッカー観ともいうべきものが共通意識としてある。彼らがいたことでスムーズなパスサッカーが展開できたのだ。
 
 サウジアラビア戦もオマーン戦からのスタイルが継続されたが、“つなぐ”という点では相手のサウジアラビアも負けてはいなかった。動きが組織化され、パスの出し入れがうまい。日本はサウジアラビアの選手がこねた瞬間を狙ってボ-ルを奪っていたが、日本が2点目を奪って引いた80分以降は、時間をかけないシンプルな相手の攻撃にかなり手を焼き、失点してしまった。

 ザッケローニ時代は、2点目を取れば3点目を狙い、相手に決定的なダメージを与えていったが、今のチームにそこまでの余裕はさすがにないようだ。
 
 だが、フレッシュな選手とパスサッカーによって、閉塞的だった時期を打開しつつある。今後はハリルホジッチ監督が求めるサッカーに選手が自発的にやり始めたパスサッカーを融合させていくことになるのだろうが、気になるのがこれからの伸びシロだ。
 
 選手は監督の意図とするサッカーは十分に理解している。今後はそれを成熟させることプラス、個々の選手とパスサッカーの質を高めていくことが必要だ。
 
 果たして、それをハリルホジッチ監督に任せていいのか。日本はブラジル・ワールドカップ後に掲げた目標に向かって進んでいるのか。今のままでワールドカップに勝てるサッカー、勝てるチームになるのだろうか。 
 
 サウジアラビア戦は、ちょうど最終予選の折り返しである。ブラジル・ワールドカップの悲劇を繰り返さないために、東京都知事が東京五輪問題などで示したように1度立ち止まって冷静に考えるべきではないか。
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